まず『エンダーのゲーム』から読み始めた。
未来の地球、昆虫型異星生命体バガーの２度にわたる侵攻をかろうじて阻止した人類は、第３次攻撃に備え、優秀な司令官を養成するためのバトル・スクールを設立した。主人公エンダーは、両親と別れそこに入校する。あらゆる訓練に優秀な成績を収める天才少年エンダーが見たものとは・・・！？
これはなかなかおもしろい小説であった。
訳文の日本語はこなれてなかったし、内容はと言えば、「僕たちがしなければならなかったのは、戦うことじゃない。愛し合うことだったんだ！」という古代進のお叫びが聞こえてきそうで、これって「宇宙戦艦ヤマト」じゃん、などと思ったりしたが、最後の方なんか、けっこう泣けた。
これは続編も期待できる、と、わくわくして『死者の代弁者』を読み始めた。
期待感はすぐに失望に変わった。読んですぐ、小説の中心アイデアのネタが割れてしまったんである。推理小説を読んで、設定上最後までわからないはずの犯人がすぐに「あ、こいつだ」とわかってしまったような感じだった。（その内容については後のほうで書く）
ストーリーも人間の倫理面に訴えるような話に比重が置かれ、その辺り共感できなかった俺にははっきり言って説教臭くて、全然楽しめなかった。
また、前の話に戻るなら、『エンダーのゲーム』は続編を読まなければわからない話でもなかったし、あえてテーマについて言えば、むしろ続編は同じテーマをよりくどく言っているだけのような印象を俺は受けた。『エンダーのゲーム』だけで読書会をやっても全くノー問題である、というのが俺なりの結論だった。
＜注＞以下の記述では小説のネタをばらしています。かまわない人だけお読みください。
人類が惑星ルジタニアで出会った知的原住種族ピギー。そのピギーを研究していた学者がピギーに惨殺された。それで、成長し「死者の代弁者」として活動していたエンダーがルジタニアに向かうことになったのだが・・・というのが『死者の代弁者』のストーリーの発端である。
で、作中では、ピギーがなぜ人を殺したのかを登場人物たちがさんざん悩んでいる。その悩み方ってのが、ピギーがなんでこんな「罪悪」を犯さねばならなかったのか、という、殺人をあくまで罪悪視する人間の価値観に縛られた悩み方なんである。異星生物を目の前にして、彼らにとって実は殺人は悪いことではなくて、なんらかの社会的理由によりした行為に過ぎない、などという可能性を疑ってもみないのだ。
その時点では理由は明らかにされてないので、俺にとっても謎っていえば謎なのだが、でも悩むようなことじゃないだろう。学者とかいるんだから、もっと学術的な推理ができたはずだ。謎だとは思えないその謎を追いかけてストーリーが延々と進行した日にゃ読む気もなくすってもんだ。
果たして、殺人の理由というのは、植物から進化したピギーたちは、仲間が死にかけるとその体をバラバラにして種子を取り出し、再び生命を育むために種子を植えるのだが、それを人間に対しても行ってしまった、というだけだった。
同じ行為をしても、文化的背景が違えばその意味も自ずから違って受け取られる、というのはこの世界でもよくあることである。例えば、日本人は子供を褒める時に頭をなでるが、これがインドではとても侮辱的な行為らしい。彼らにとっては頭のてっぺんとは神のいる崇高な場所なのだそうだ。大学の講義のときに教授が言ってたので、これホント（ホントにホント？）。
停戦の意思を示すために白旗を掲げたら、それが相手にとって「俺たちは死ぬまで戦ってやるぜ」という意思を表す印だったため、戦闘は却って悲惨なものになった、というアニメもあったなあ。
なんでそこまで相手の価値観を無視し得たのか。
ここに、西洋の大航海時代、海外に布教先を求めてこぞって船で乗り出したイエズス会宣教師たちが、土着民が固有の宗教を信仰しているのを見て、「なんて哀れな子羊たちだろう。彼らにもぜひ神の慈愛の手を差し伸べてやらねば」などと思いこみ、熱烈に改宗させたのと同じ傲慢さを見てしまうのは、やはり俺の偏見なのだろうか。
『死者の代弁者』はこれもヒューゴー賞、ネビュラ賞を受賞しており（オースン・スコット・カードにとっては２年連続のダブルクラウンだ）、アメリカでの評価は高かったようだ。だが、こういうことは気にならなかったんだろうか。日本ではどうだったんだろう。寡聞にして、俺はこの作品に対する評価をあまり目にしていない。
自分の価値観が絶対的なものでなく相手は別の価値の信奉者であるかもしれない、という考えは、あまり一般的なものではないのだろうか。
この疑問は、最近のマスコミが宗教ネタを扱う時にも、俺はよく感じてしまうのである。
（つづく）
『死者の代弁者』というＳＦ小説がある。
作者はオースン・スコット・カード。ハヤカワ文庫ＳＦより、上・下巻で出版されている。『エンダーのゲーム』という、国内唯一のＳＦ専門誌「ＳＦマガジン」のオールタイムベストＳＦの読者投票でも上位にランクされた小説の続編である。
俺が読んだのはもう１０年くらい前になるだろうか。
俺は当時、大学でＳＦ研究会という脆弱な文科系サークルに入っていた。
そこでは慣例行事として、月に一度、課題図書を決めて読書会というのをやっていた。その課題図書にたまたま『エンダーのゲーム』が挙がったことがある。
『エンダーのゲーム』は、アメリカのＳＦ出版界に於ける最高の栄誉であるヒューゴー賞とネビュラ賞をダブルで受賞しており、翻訳された当時はかなり「ＳＦマガジン」でも話題になっていた。俺もそれは知っていたが、ハヤカワ文庫で出たそれは、表紙がカッコ悪くて読む気がしなかったので、その時まで読んでなかったのである。
読書会の課題図書は、参加者に何冊か本を挙げてもらい、推薦者の推薦理由を聞いた後、多数決を採って決めることになっていた。そこで、サークルの後輩がこう言い出したんである。
「『エンダーのゲーム』は続編の『死者の代弁者』まで読まないとわかんないからなあ」
貧乏学生だった俺達は、課題図書を決める際、本にかける金額とか、読む時間を考慮して、原則として１冊で完結する小説しか認めないようにしていた。『エンダーのゲーム』は続編まで入れると文庫３冊、しかもそれぞれが分厚いと来ている。そのため、奴の言うことを皆が真に受け、結局それは却下されてしまった。
俺はそのとき思った。
１冊で完結している小説で、続編まで読まないとわからないなんてことがあるのだろうか。この場合の”わかる”って意味が曲者なのだが、ある著作物に於いて、その内容を把握し自分なりに解釈する、と意味を”わかる”というなら、続編があろうがなかろうが、そのような作業には全く支障はないはずである。
続編を読めば、もしかするとその前編で提示されたテーマなり主張がさらに深まっているかもしれないし、そういうことを後輩は言いたかったのかもしれないが、それはそれで別の問題だ。続編とは独立した著作物として、本編を読むことは全く可能である。だから、奴の反対理由には説得力が全くないんじゃないだろうか。
つーか、当時の俺の印象としては、反対した奴が実は大してその小説の内容を理解してなくて、みんなに自分の知識をひけらかしたくて理由もなく言ってみただけなんではないのか、というように見えた。これは、当時のＳＦ研はＳＦに詳しくない者が大多数で、ＳＦを知ってる者がＳＦを知らない者を見下す、という構図が背景にはあった。気にいらねぇ。
それなら俺がいっちょ読んでみて、その欺瞞を明かしてやるぜ！ と思い立ち、『エンダーのゲーム』と、その続編である『死者の代弁者』を読むことにしたのである。
どうでもいいが、俺が何かを始める時の動機って昔からこんなんばっかりだな。
＜追記＞
この話はあと２回ほど続く予定である。次に『死者の代弁者』について俺が思ったことを書き、３回目にライフスペースの話題とも絡ませるつもりなんだが、先のこたぁよくわからん。
連載とはなあ・・・。こんなつもりじゃなかったんだが。
ほかにも書きたいことがあるのに順番が回ってこない。うーん。
またまた”最終更新日”についてである。
俺もいい加減うんざりしているんだが、今回で最後にする。
結局、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔを使った最終更新日の表示はあきらめた。
サーバから更新日を取得できてないらしい、というのが根本的な原因である。
いままでは、このホームページを表示しているＰＣの設定時間を表示していたようだ。
友人からのメールで、彼のＰＣでは更新日が２０１９年で表示されたと書いてあった。原因は不明である。裏でケムール人が糸を引いてるのかとも思ったが、あれは２０２０年だった。（関係ないが、これを調べるためにＹａｈｏｏ！で「ケムール人」を検索したら１３２件ヒットした。マニア侮りがたし）
その他にも問題はあって、例え更新日を取得できたとしても、プラットホームによって取得した更新日が、グリニッジ標準時だったり、日本のローカル時間だったりするみたいで、現状では表示時間の統一が取れない。
もう少し俺のスキルが上がれば、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔでこのホームページを表示しているＰＣのＯＳとブラウザを認識し、それによって時間の表示法を統一する、ということもできそうだが、いまはそこまでやる技術がない。
そんなわけで、最終更新日の表示はするが、手作業で書き換えることにする。
張り切ってやってただけに、内心かなり忸怩たるものがある。ドちくしょう、って感じである。
まあ、しょうがない。気持ちを切り替えてまた日記を書くことにしよう。
いま世間を賑わしている”ライフスペース”と、プロレス界で話題騒然の”安生洋二による前田日明殴打事件”について、そのうちに書こうと思う。
また”最終更新日”の話である。
昨日から、日付だけでなく時間も表示させてみたりとかいろいろ試してみた。それでわかったんだが、表示している日付は、どうやらローカルの（つまり俺のＰＣの）現在時刻が表示されるらしい。
この機能は技術評論社の『改訂第２版 ＪａｖａＳｃｒｉｐｔポケットリファレンス』という本を参考にしてくっつけたんである。この本には、確かに「サーバから更新日を取得する」と書いてある。全くもっておかしいのである。
なんでだろう、と首を捻りながら "lastModefied" というそのプロパティの解説コラムをよくよく読んでみたら、
「サーバによって "lastmodefied" を返さない場合があります」
と小さく書いてあった。
・・・これ？ これが原因なの？
geocities のサーバが最終更新日を返さないので、ローカルの時間が表示されてたって話？
つまり、そもそもＪａｖａＳｃｒｉｐｔを使った最終更新日の表示ができないってことなのね？
あ、そ。
そ・そ・そ・そゆこと。
えれー、キチー！
教訓：マニュアルはしっかり読みましょう。
今日は、いま話題の「ライフスペース」について書こうと思っていたのだが、急遽予定を変更して、愚痴をこぼすことにする。
昨日の日記で自慢気に書いた”最終更新日”だが、早速うまくいっていないことが判明してしまった。先ほど１９日午前１時過ぎに当ページにアクセスしたところ、最終更新日の表示は１９日になってやがる。１９日になってから、俺はなんにも更新作業をしていない。どういうことなのか。バグか。おお、何やら懐かしい響き、などと感慨にふけってる場合じゃない。うまくいってない。くそおおおお。
昨日からずっと、感覚時間と現実時間のギャップについて考えてたんだが、一ついい解決策が見つかった。思いついたのは、更新した時間も一緒に表示すればいいじゃん、ということだった。実にあっけないというか、俺は馬鹿か〜い、とあきれる程の簡単なことである。悩んでた自分が恥ずかしい。
思いついたら即実行である。で、geocities のファイルマネージャで直そうとネットに入ったものの、その前に念のため動作確認しようと来てみたらこの体たらく。
訳のわからない敗北感が肩の上にズシンと乗っかっている。
ジャングルジムのてっぺんを制覇し調子に乗って騒いでたら、足を滑らせて転落したガキんちょのような気分だ。
原因もわからないっス。立ち直れないっス。もう俺、全然ダメっスよ、先輩。
マジでショックでけぇ。
対応としては、この日記をアップすれば、とりあえず１９日更新というのは既成事実だ。これはこれでＯＫだな。あとは、原因究明だ。サンプルを作ってテストせねばならんな。
しかし、この調子で、もしかすると日付が変わるたびに更新日も変わって行くのだろうか。
となると帳尻をあわすために毎日日記を書き続けなければならないってことか。”最終更新日”の日付を事実にするために日記を書きつづける人生。それって目的と手段が完全に逆転してるよな。「血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ」というモロボシダンの悲壮な台詞がふと頭をよぎる。そんなのいやじゃあああ。
って、イヤならやらなきゃいいだろ、俺。
という訳なんで、ＴＯＰページの”最終更新日”は信用しちゃダメよ。
俺の失敗の屈辱的な記念碑として、しばらくそのままにしとくことにする。
がっくし。
今、この時間ジュビロ磐田はサウジアラビアで試合を行ってるはずだ。
ＮＨＫの衛星放送では生中継してるはずだが、うちにはそんなものはなーいのである。
オフィシャルホームページの実況中継で我慢するのである。
がんばれジュビロ！
ＴＯＰページに”最終更新日”を表示するようにしました。
いつ更新されたかがひと目でわかっていいかなあ、と思ってやったんですが、どうでしょう。
もっと親切なのはそれぞれの項目ごとに更新したかどうかがわかるようにするのがいいんでしょうが、それは俺がめんどくさいので、たぶんやんないです。あしからず。
で、その”最終更新日”。見た目はたった１行のあれだけなんですが、実はＪａｖａＳｃｒｉｐｔで書かれておりまして、当ホームページのどこかを更新すれば、自動的にその日付けを拾ってきて表示してくれる、というプロパティを使用してるんですよ、これが。
大した機能じゃないんですが、表示の仕方、特に数字の並べ方にはけっこう苦労しました。いまだに慣れねぇ、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ。Ｃ言語のプログラミングを経験してなかったら、きっともっと訳わかんなかっただろうなあ。
（関係ないですけど、復活ゴダイゴの「ＪＡＶＡ ＪＡＶＡ」って歌、タイトルだけ見たらビル・ゲイツが一枚噛んでるのかと思いましたよ）
ただ、ちと悩むのはですね。
夜中に文章とかをアップした場合のことなんですわ。例えば、今は１８日の午前３時ですから、この文章をアップすれば”最終更新日”は１８日になります。しかし、俺の感覚的には今現在は１７日の２７時なんですね。この文章も１７日の日記だったりするわけです。だから、最終更新日も１７日であるのが望ましい。夜が明けるまでは前の日の続きって感覚が強くて、その辺りが実際の更新日と違和感があるんです。でも、そうすると感覚時間と現実時間が交じってややこしい。それで今は現実時間で表示するようにしるんですが、さて。
ＨＴＭＬの修正自体は、時差の判断を加えてやればいいだけなんで簡単にできるんですけどね。
まあ、このままがいいんだろうなあ。
一番の解決策は、夜更かししないで、ちゃんと昨日のうちに日記を書けばいいんですね。
簡単そうに見えて、それが一番難しかったりして。どんな生活してるんだ、俺。
「開運」の吟醸を飲んだことは前に書いた。それがとてもうまい酒であることも書いた。いや、もう、すげぇうまかった。
それもしばらく前にのみ終わり、その後、妹が仕事先でもらってきた（激ラッキー）同じく「開運」の大吟醸を飲み、今は純米吟醸を飲んでいる。
”大吟醸”は今まで書いた「開運」の中では一番値の張るもので、７２０ｍｌ（４合）で３，５００円くらいすると思う。”純米吟醸”は１升で３，５００円くらいだった。
いろいろな種類を味わいながら飲んでみて、けっこう自分の好みがはっきりしてきたように思う。
まず、大吟醸は味がきれいすぎて、俺には物足りなかった。これは我ながら意外だった。まだあまり日本酒を嗜まない頃は、めったに飲めない大吟醸のえもいわれぬ芳香とすっきりした飲み口が非常に魅力的に感じたものである。だが、ほとんど毎日飲むようになって酒に慣れたせいか、どっしりと腰を落ち着けて飲む場合は、もっと味が濃い（雑味がある）ほうが「酒を飲んでいる」という気分にさせてくれてよいと思う。一方で、大吟醸は、食前酒とか、友達と軽く一杯やるとか、量をあまり必要とせず、味や雰囲気を楽しみながら飲むのにはその飲み安さが適しているのではないか、とも思った。
また、純米吟醸は飲み口もすっきりしている上に味もしっかりしているし、吟醸よりは米の風味が効いていて、いかにも日本酒という感じでうまいことはうまい。だが、実は俺はあまり米の匂いのする酒は好きでないのである。
日本酒へのアルコール添加を悪く言う向きもあるようだが、味を整えるために決められた制限内の量を添加するのは決して悪いことではない。実際俺は、アルコールが添加されて味がまろやかになった本醸造酒のほうが、米の匂いがしてアルコールのピリピリ感も強い純米酒よりも好きだ。以前、Yahoo! の掲示板で日本酒について話していた時このことを書いたら、賛同してくれる人がけっこういて驚いたことがある。
これも全ての純米酒が嫌い、という話ではなく、ものによって好き嫌いの分かれるところがある。この間飲んだ「開運」の特別純米酒は、あまり米の匂いも気にならなくてうまいと思ったし、今年の初めにネットの通販で買って飲んだ静岡県岡部町の酒「初亀」の特別純米酒なぞ、口に入れたとたん体がとろけるかと思うほどうまかった。
自分の好みを追求して行くだけでも、味わえば味わうほど日本酒は奥が深い。さながら日本酒の迷宮にさ迷い込んだような気分であるが、それはとても楽しくてしようがないことであるよ。
で、今日もこれから「開運」の純米吟醸を飲むのである。
これを飲み終わったら、一升一万円の”波瀬正吉”を飲むか。飲みたい。金がない。
神奈川県警の不祥事があいかわらず新聞を賑わしている。
今日の静岡新聞夕刊を見ていたら、当の県警に市民からの抗議の電話が殺到して、担当者がうんざりしてる、というようなことが書いてあった。
こういう人たちの行動を、俺はたいへん気持ちが悪いと思う。
確かに、市民を取り締まる立場の警察が自分らの不祥事はもみ消していたというのは、これはいかんことだと思うし、市民は怒って当然だとも思う。しかし俺が違和感を感じるのは、だからといって、それで抗議の電話をするというのはどうなのか、ということである。
だって、電話をかけてる人って、この件で直接被害を受けてるってわけじゃないし、はっきり言って関係ないだろ。しかも、電話したからって問題が解決するわけでもない。電話で文句言っちゃうって行為自体が既にずれているような気もするが、そもそも、わざわざ電話する筋合いじゃねぇと思うのである。
ようは、気にくわねぇから文句言ってやろうっていう動機だけでした行動だと俺は推測する。ホントは怒る対象なんてどうでもよくて、ただ文句が言いたいがためだけに電話をかけてるんじゃないか。抗議という体裁はとっているが、相手の立場が弱くて絶対に言い返したりされないのをいいことに、憂さ晴らしでやってるだけなんじゃねぇのか。
ドラマとかで、逮捕された殺人犯の家族に「人殺しぃ」とか「死んじまえ」なんて嫌がらせの電話が匿名で掛かって来たり、石投げられて窓ガラスを割られたりする場面を見ることがある。そんなのを見るたびに、その卑怯さに俺ははらわたが煮えくり返る。（フィクションにもマジでむかつく時が俺はよくある）
おめぇらにどんな資格があってそんなことするんだっつーの。
県警への電話もこの類と同じようにしか、俺には思えない。不快である。
社会的に弱い立場に立たされた者にわざわざ文句つけようとするほど表現欲の強い人には、ホームページというのはうってつけのメディアだと思う。人に迷惑掛けることなく、日ごろの溜まった鬱憤を晴らすことができる。
俺の利用のし方がまさにそうだ。「もの言わぬは腹ふくるる業なり」という「大鏡」の文章にはまことに同感するものである。
だが、人に頭下げさせなきゃ気が済まないって人には、一方通行だから物足りないか。
こりゃまいった。
ハルキ文庫というのをご存知か？
クスリ騒動で角川書店を追い出された角川春樹が、彼の個人事務所である角川春樹事務所から出版している文庫である。（それにしても、角川春樹事務所、というと往年の角川映画を思い出さずにいられない）
この文庫が、ちょっと前のＳＦ小説を積極的に品揃えに加えている。ＳＦ冬の時代とか言われて店頭からＳＦ小説がほどんど消えている昨今、ファンにとってはなかなかうれしいことをしてくれるのである。そんな市場の動向に欲求不満に陥っていた潜在的ファンが多かったのか、この路線はなかなか好評だとも聞く。折りしも、１１月の新刊が昨日納品されたのだが、「ＳＦ伝奇フェア」という名のもとに、小松左京、半村良、光瀬龍、栗本薫、山田正紀、平井和正など錚錚たる面々がラインナップとして並んでいる。
その中に豊田有恒の『モンゴルの残光』があった。前から読んでみたかった本だが、長らく絶版になって手に入らなかったものだ。いい機会だと思ったので、これも読もうと思っていた同じくハルキ文庫の光瀬龍『夕ばえ作戦』とともに買うことにした。
レジで精算して驚いた。思ってたよりも全然高いのである。よく値段も確認しないままレジに持って行ったのだが、２冊で２，０００円近くもした。
詳しい値段はと言えば、
である。
これくらいのページ数で、１冊１，０００円近くもする文庫なんて、講談社学術文庫くらいしか知らない。すごいなあ、これは。
ただ、これが最近の文庫の通常の価格帯かというと、そういう訳でもないんである。
俺が最近読んだ文庫本の値段を書いてみよう。
ちなみに、それぞれのページ単価も書いてみようか。
文庫の値段がどうやって決まるのか俺は知らないので、あくまで一つのデータに過ぎない。しかし、ハルキ文庫の２冊だけ２円を超えてるのがわかる。装丁とか特別に金かけてるようにも思えないんだが、なぜか高い。資金繰りが苦しくて、それが値段に跳ね返ってるんだろうか。
でも、同じ文庫で、同じ著者なのにページ単価って違うもんなんだね。どういう条件で決まるんだろうか。印刷された文字数とかも関係してるのか。
まあ、ハルキ文庫が高いのは特別みたいだが、それにしても文庫本も高くなった。
上に書いた『豹頭将軍の帰還』というのはグイン・サーガの第６８巻（！）なのだが、昭和５８年に出版された第１巻の改訂版は２８５ページで３４０円である。同じくらいのページ数でも１００円以上高くなっている。隔世の感がある。（グイン・サーガに見る文庫本の値段の移り変わりってのもやってみるとおもしろいかもね）
俺が中学生時分なら１００円台で買えた文庫もあったものである。例えば新潮文庫。カフカの『変身』、カミュの『異邦人』、ツルゲーネフの『はつ恋』とかの薄いやつ。今はいづれも３００円くらいするんじゃないだろうか。
たまに買う肉まんやたい焼きが、えらく高い感じがするのと同様の感慨を持った。俺が小学生くらいの頃、２０年くらい前ってそれぞれ５０円で変えたよね。今は１００円くらいするもんなあ。
訳もなく、ものすごい遠いところまで自分が来てしまったような、そんな気持ちになった３１歳の冬である。
昨日の話なんであるが、健康診断を受けてきた。
町が実施しているもので、国民健康保険に加入している人は無料で受けられるのである。
隣町の病院で受けたそれは、ミニドックという名が付いている通り、わりと本格的であった。検査内容は、採血、検便、検尿にレントゲン、超音波を使った内臓検査、眼底のエコー検査などである。いままで受けたことがないような検査もあり、非常に興味深かった。
胃の検査の時に初めてバリウムというものを飲んだ。飲むのがとにかくつらい、と話に聞いていたのでちとドキドキであった。最初にラムネのような舌にピリピリと刺激のある粉を飲み、その次にバリウムを飲むんである。見た目はコップ一杯に注がれた木工用ボンドそのもの。こんな無味乾燥な物を無理やり飲むのはつらいなあ、と思っていたのだが、予想に反し、バリウムはなんと甘く味付けされていた。しいて言えば、非常識的なまでに特濃にしたヨーグルトという感じか。飲みにくいということはなく、それには正直ほっとした。
最後の検査科目は内科検診であった。聴診器を体に当てて内部の音を聞くというおなじみのアレである。その際、事前に書いて行った問診表を見て、お医者さんが俺の今の健康状態を確認しつつ、気をつけなければならないポイントをアドバイスしてくれた。
俺の場合、問題は体重であった。ありていに言えば太ってるんである。
その日測った数値では、身長が１７２．５ｃｍ、体重が７５．１ｋｇ。
では、どのくらいの体重が俺にとってベストなのかと言えば、何やらよく訳がわからない計算をした結果、６５ｋｇなんだそうだ。現時点で１０ｋｇオーバー。ゲゲ。
まあ、人によって個人差もあるということで、許容範囲としてもぎりぎり７２ｋｇまでだそうだ。やっぱり太っているのである。
お医者さんいわく、若いうちは多少の無理はきくけども、年取ってくるとその反動が体に出る、肥満というのは糖尿病にかかる率も高いので気をつけたほうがよい、ということだった。
うちはばあさんが糖尿なので、はっきり言って危ねぇんである。これにはビビった。
あと注意されたのは、睡眠時間についてだった。
俺は毎日５時間くらいしか寝てないんだが、それは少ない、という話だった。７時間は睡眠をとったほうがよいらしい。ちなみに、睡眠時間が少ないと、
「早く老けます」
ということらしいぞ、みんな。ダブルでショック。
いやあ、ちょっと生活習慣を改めようかなあ、とマジで思いましたよ。
なんつってるそばから、今既に真夜中の２６時である。今から寝ても７時間の睡眠なんて取れやしない。
なかなか生活習慣て改まらないものなんだよなあ。
わかっちゃいるけどやめられねぇ、ってのはもはや人間の業だね。
（つづき）
で、話は変わる。
２４時間テレビ、って好きじゃない人がけっこういるみたいだ。
何年か前、池袋駅北口の壁に何枚も並べて貼ってある２４時間テレビのポスターの上に、ご丁寧にも一枚一枚「偽善の愛に地球は救えない」という張り紙がしてあった。暇な人もいるなあ、と思って見ていたもんだ。
「愛は地球を救う」ってのはあくまでもキャッチフレーズであって、人の目を引くための修辞だろう。信じるにしろ、否定するにしろ、何ら具体性を持たないそんなキャッチフレーズを真に受けることもないだろうに。
じゃあ、偽善じゃない愛なら地球を救うことができるんだろうか。
だいたい偽善じゃない「愛」ってなんだ。「地球を救う」ってどういうことだよ。どうやったら地球を救ったことになるんだかさっぱりわからない。地球上の諸問題ってのは、偽善じゃない「愛」があれば救われちゃうほど単純な構造をしてるのか？ 聞こえのいい言葉並べてないで、もっと具体的に言ってくれよ。（この張り紙の裏にはなんらかの思想・信条が絡んでるんじゃないかと思うんだが。じゃなかったら馬鹿ですな）
番組作る金があるんだったらその金を寄付すりゃいいじゃねぇか、だから偽善だっつーんだ、なんて意見もあるかもしれない。
でも、テレビ局だって商売だからな。商売の枠の中で自分のできることやってるんだから、別にいいんじゃないか、と俺は思う。テレビ局は視聴率取れる、募金は集まって福祉に役立てる、双方に利益が上がってるんだからいいんじゃないか。結果オーライである。少なくともそんなテレビ番組を批判するばかりで募金も何もしない奴らよりは全然ましだと思うんだが、どうか。現実的な問題解決に当たっている側にしてみれば、偽善か偽善でないか、という問いは実はどうでもいいことなのである。訳のわからない「愛」なんでものではなく、実際の援助はお金によってもたらされる。
こんなこと書いてる俺も、実際に募金したことなんて一度も無いし、これからもするつもりないんで、俺が悪口書いた人と同じ穴のムジナであることは最後に書いておこう。
（つづき）
先日もＭさんと一緒に飲む機会があったのだが、そこでも話を吹っかけられた。
何の話から始まったのかは忘れてしまったが、彼氏は２４時間テレビの話をし始めた。日テレが毎年夏にやるアレである。
Ｍさんはその放送の舞台となった日本武道館でバイトをしたんだそうで、その裏側が印象に残っていたらしく、２４時間テレビを批判し始めた。
なんでも、「愛は地球を救う」をテーマに大々的に募金を呼びかけている番組の裏で、余った弁当が大量に捨てられていたのだそうだ。視聴者からは募金を募っておいて、その一方では金をどぶに捨てるようなことをする、所詮、あんな番組なんて偽善もいいところだ、というのがＭさんの言い分だったように思う。
俺は、いいかげんうんざりしていた。
何がうんざりするかって、理由はいくつかある。
一つめは、そんなこと言いながらも、Ｍさんはバイト料をしっかりもらっているんである。
自分が「これははよくないことだ」と思うことをやってる相手から金をもらうってのは、盗っ人の上前はねるのとおんなじじゃねぇのか。もらうもんもらっといて後ろ足で砂かけるってのは俺は大いに感心しない。さらに本人にその自覚がないのが質が悪い。批判するにしても、あまりにも説得力が弱すぎる。
二つめは、Ｍさんが悪いところしか見ていないことだ。
現実的にはあの番組が募金を集めたおかげで福祉関係の器具が買えちゃったりするわけでしょ？ たしかに運営方法にはまずい点があったのかもしれないが、だからと言って、あの番組が丸まる世間の役に立っていないかというとそうでもないんではないか、と思うのである。
批判をするなら、その運営面での悪いところを批判すればいいだけの話であって、そこから２４時間テレビ全体の悪口にもって行くのは少々強引なのではないか。これも、Ｍさんがもともと２４時間テレビに偽善の匂いをかぎつけ（これは後述する）、いい気持ちがしていなかったのが、それを例証するような出来事を見たために、批判のための批判にこじつけた、という側面があると思われた。
一面的な物の見方しかしない、と昨日書いたが、具体的にはこうようなことを言うのである。まるで、社会の現実がようやく見えて来て「大人なんてきたねぇぜベイベ―、校舎の窓ガラス割っちゃうよーん」などと反抗的になっているガキである。
そこでまた戦ってもよかったのだが、まともに取り合うこともせず、「はいはい」と聞くだけ聞いていた。不快であった。
（つづく）
こちらに戻ってからの知り合いで、議論好きなのが約１名いる。
仮にＭさんとしておく。Ｍさんとは前にやっていた遺跡の発掘の時知り合った。俺よりいくつか年上らしいんだが（年を聞いたんだが忘れてしまった）、なにやら怪しげな芸術活動をしているらしく、俺と同じで定職についていない。
その時一緒に働いていたおばちゃん達が、俺が哲学関係の勉強をやっていたのを知ってるので、
「Ｍさんは議論するのが好きだから、赤堀さんとは話が合うんじゃないの」
とか言うんである。ちなみに俺が勉強していたのは哲学は哲学でも印度哲学、平たくいえば仏教なんだが、そこら辺は説明してもわかってもらえてなかったようだ。で、休憩所でいつもなんかの本を読んで誰かに話しかけられるのを待っている彼氏のディレッタントな姿勢にちょっと興味もあったので、現場の納涼大会の時に話をしてみた。
確かに議論は好きみたいだった。だけど、言ってることがあまりにも一面的なものの捉え方しかしてないし、言ってることの先の先まで手に取るようにわかる話しかしないし、知ったかぶりの哲学用語を使った話し方が俺はものすごく気に入らなかったんである。久しぶりにそういう場に参加して興奮していた俺は調子に乗って、ぐぅの音も出ないくらい叩きのめした後、
「今日は俺の勝ちですね。Ｍさん、若いっスよ」
とやらんでもいい挑発まで食らわしてしまった。Ｍさんは、酒が飲めないと言っていたにもかかわらず、途中から日本酒をがぶ飲みし始め、最後はふらふらになっていた。
酒が入ってたのがマズかったよなあ。普段はそんなことしないんだけど、酔っぱらうと俺は自制が効かねぇんである。
それ以来、一緒に酒を飲むとＭさんがからんでくるようになった。
（つづく）
クララが立った！
すんません。思いつきでやってしまいました。
ジュビロが勝った！
対戦相手はサンフレッチェ広島。場所はジュビロ磐田スタジアムである。
２点のビハインドを前半中に追いつき、後半は一方的な展開で３点を追加。終わってみれば５―２で大勝利。ゴン中山も今までの鬱憤を晴らすかのようなゴンゴールを決めてくれた。これがビリ２位のチームか、相手は本当に５位なのか、という内容に久々に大満足であった。
こういうジュビロが見たかったんだよ！ 今日は見に行って本当によかった。
低迷していたジュビロもようやく復調の兆しが見てきた。残り１試合のベルマーレ戦もこの調子でぶっちぎれば、チャンピオンシップに向けて勢いづくことは間違いない。
ベルマーレ戦は行くつもりなかったんだけど、行っちゃおうかなあ。迷う。
もちろん、１２月４日のチャンピオンシップには行くのさ。
サポーター会員先行予約でチケットは既にゲットしたぜ！
このごろ、おもしろい試合がすごく多い。
例えば、この間のＪリーグ、ナビスコカップ決勝の鹿島ｖｓ柏。
２−１のビハインドから、ロスタイムに決めた柏の同点ゴールには、ＴＶの前で鳥肌が立った。
例えば、昨日のサッカーのシドニー五輪予選、対カザフスタン戦。
後半は見違えるような動きで逆転し、３−１と圧勝、本選出場を決めた。泣くな、中村俊輔よ。あんたは凄い。
例えば、同じ昨日のバレーボールＷ杯。
強豪イタリアを相手にフルセットまでもつれこむ苦戦ながら、最後には勝利をもぎ取った全日本女子。よく勝ったなあ。すごかった。
（俺は中学ん時バレーボールをやってたんだが、全セットがラリーポイントというのはたいへん心臓に悪い。緊迫感ありすぎてみてるのがちょっとつらい、というか恐い）
え？ 見てるばかりでおまえはやらないのかって？
そう、問題はそれなんである。
今度町内会対抗のバレーボール大会があって、それに付き合いで出ることになっとるのよ。最近、全然運動してなかったからなあ。おまけに酒浸りだし。普段でも動きにキレがなくなってるのが自分でもわかる。走ると胸が揺れるんである。我ながら気持ち悪い。
ちょっと運動しないといかんなあ。よし、ジュビロを見習うさ。
１１月６日（土）
朝は食べずに出勤。
弁当はおにぎり。
夜はいも汁。
やはりいも汁は自然薯に限る。
日本酒に淫している。
この秋から冬にかけて、「開運」をじっくり飲んでみようか、と思い立った。
ひとつの銘柄のいろいろな種類の酒を飲み較べたことがない俺にとって、日本酒の味を実体験するためのひとつの挑戦である。俺の中で、それぞれの味の位置付けがはっきりするんじゃないか、という期待がある。それよりなにより、地元にうまい酒があるのだから、それを皆味わってみないのは、いかにももったいないじゃないか。
今日は「開運」の吟醸・生・原酒を買って来た。
この間まで同じく「開運」の特別純米酒を飲んでいたのだが、飲み切ってしまったのである。
給料も出たことだし、ちょっと奮発してみた。一升で２，９５０円＋税。
うまい。つくづくうまい。
香りがいい。果物のような香り、とは吟醸香を指してよく言われる表現ではあるが、甘い芳香がほんわりと脳みそを包みこむ。
味はといえば、とてもすっきりしていて透明な感じ。本醸造酒を最近飲んだばかりなので、それとの比較でよけいにすっきりと感じられるのかもしれない。これで原酒というのが信じられない。アルコールのピリピリした感じが全然ない。それでいて味はしっかりしており、舌を快く刺激してくれる。
こういう酒は困るのである。飲むのを止めるきっかけが見つからない。
至福のひとときである。
明日も仕事があるので、惜しいが無理やり飲むのを止めた。
こんなうまい酒が毎日飲めるんだから、良しとするのである。
さらに贅沢を言わせてもらえば、つまみに刺身なんかあると最高だね。
買ってくるか。
掲示板の方にも＜お知らせ＞として書き込みましたが、掲示板の書き込みが自動改行されるようになりました。
geocities のヘルプをうろうろしてたら、自動改行の呪文がひっそりと書かれてあったんですよ。「ファイナルファンタジー」で本棚をなにげなく捜したら”えっちな本”が出て来た、っつーくらいに驚きました（ホントにあるんですよ）。これはさっそく使わねば、と、その秘伝の呪文で掲示板に変更をかけたという次第です。
いままでですと、改行を指定する際、いちいち <br> と書き込まなくてはならず、我ながら非常に面倒くせぇと思ってました。でも、これからは文章の切れ目でリターンキー（Enter）で改行してくれれば、それがそのまま反映されます。やっぱり掲示板はこうでなくちゃ。
そのかわり、ＨＴＭＬタグ全般が使えなくなりました。タグを使えば、画像を貼りつけたり、文字の色や大きさを変更したりと、自由に遊ぶことができるんですが、あまり使う人いないからいいかな、と思いまして。どうでしょう。（特に <p> を使っていた HIDEO くん）
geocities といえば、最初僕に割り当てられたホームページの容量は４ＭＢでした。
それでなんの不自由もなかったんですが、このあいだ geocities からメールがうちに届きまして。
読んでみると、登録者３５万人突破キャンペーンだとかで一気に８ＭＢも増量してくれるというじゃありませんか。合計１２ＭＢ。いまの３倍ですわ。ものすごい量です。牛丼じゃあるまいし、そんなにあっさり増量して大丈夫なのか geocities 。その太っ腹さ加減にシビレまくりましたんで、さっそく申告して増量させてもらいました。うーん、素敵。
１２ＭＢ。ちなみに、いま現在僕が使用した領域は３００ＫＢ弱。およそ４０分の１しか使っていないという計算です。ほとんど文章しか書いてないですから、この大容量はなかなか使い切らんです。
貧乏人がいきなり大豪邸に引っ越したはいいが、豪華でだだっぴろいダイニングで取る食事がおちつかず、部屋の片隅にちゃぶ台置いてそこで飯食ってる、という趣。（「笑う大天使」ですな。あれは笑った）
かなり持て余し気味の大容量ですが、貧乏人は貧乏人らしく、地に足のついたホームページ作成をしていくですよ。
昨日ここに書いた「なんだかなあ、な話」。
実は、接続がうまくいかない、というあの話で終わるつもりではなかったのである。
最初の予定では、最近俺が感じた「なんだかなあ」という出来事を４つくらい短く書き並べるつもりだった。ところがあの話に手を加えているうちにどんどん伸びてしまい、それだけでひとつの日記になってしまった。ペンが滑る、というが、この場合はキーボードが滑る、というのか（書きにくそう）、書いてるうちにノッてくると、なかなか自分で自分の文章を制御できなくなったりするのである。
ちなみに、文章を書いていると必ず予定枚数をオーバーする、というのはＳＦ方面では新井素子症候群と呼ばれる。さらに症状が重くなり、書いてるうちに話が伸びて伸びてしまいには終わらなくなってしまう、というのは夢枕獏症候群と呼ばれる。嘘です。いま考えました。
で、まあ、結局昨日は書かなかった話というのがあるわけなんである。だが、書きたいことというのはけっこう毎日毎日涌き出てくるもので、そのたびに書き切れなかったりすると、一体自分は一生の内に自分の書きたいことを書き切ることができるんだろうか、とふと思った。
手塚治虫の逝去の際、夢枕獏が同様のことを書いていたのを思い出した。
手塚治虫もたしか書きかけの作品を残して逝ってしまったのである。
熱烈な漫画読者である夢枕獏は、作家とは書きたいものを書き切れず無念の思いを抱いて逝くものだ、と改めて思ったそうである。だが、だからこそ、書き切れないかもしれないからこそ「書きたいものを書きたいようにひたすら書いて行くべきなのだ」と覚悟を新たにした、という意味の文章を書いていた。
そうなんだろうな、と素直に感心する。
書きたいことを書く。書きたいように書く。書きたい時、書ける時は書く。時間の制限の内で、やることをやればいい。
前に読んだ時は想像することしかできなかった気持ちが、自分でほぼ毎日文章を書くようになってなんとなく実感できる。俺の場合はただ好きで書いてるだけなんで、ハナから次元が違うというか、そもそも巨匠を引き合いに出すことが失礼なんだけどね。
文章を書くに当たって、肝が据わった思いである。ちょっと大げさか。
でも、うん、書くぞ。
ほとんどの人がそうであると思うんだが、俺のＰＣはＩＥからホームページを指定すると自動でダイヤルするように設定してある。
ところがさっきネットに入ろうとしたら、
「ユーザＩＤかパスワードが無効です」
というメッセージがいきなり表示され、回線がつながってくれなかった。
ネットに入るようになり半年以上経つが、こんなことになったのは初めてだ。
しかも、ＩＤやパスワードなんて全然触っていない。頭の中は”？”状態である。
確認してみたが、ＩＤとパスワードは間違っていない。
おかしいなあ、と思いつつ、再び接続してみる。
ダメである。
もう一度。
ダメ。
「ユーザＩＤかパスワードが無効です」
味も素っ気もないメッセージの繰り返しである。
無効じゃねぇだろ、とパスワードを打ち込む。
つながらない。
何が悪いんだよ、カタカタ。
つながらない。
俺が悪いんか？ カタカタ。
つながらない。
間違ってねぇだろ、カタカタ。
つながらない。
どういうことじゃあああ！？
しまいにはぶちキレそうになった。
原因が何なのか見当もつかなかった。
まさか悪質なウイルスに感染したのか、とか、クラッカーの嫌がらせでアクセスできないようにされたのか、とかあらぬ妄想が頭に浮かぶ。
ほとほと途方に暮れたので、なにげなく「パスワードを保存する」のチェックをはずして接続したら、あっさりつながった。
・・・くだらない。
あまりのくだらなさに脳が現実を認めるのを拒んだね、思わず。
どういう現象なんだ、これは。回線の状態でも悪かったのか。
コンピュータの摩訶不思議。
まったり疲れた。
「紙のプロレスRADICAL」�癸横韻�出たので、うちの店で買って読んだ。
巻頭インタビューは、１０月１１日、対橋本戦に完勝した小川直也である。
「紙プロ」が、というより、インタビュアの編集長・山口日昇がＵＦＯ陣営寄りなので、あの試合を橋本に乗っかって見ていた俺とは立場が違うのだが、それでもかなりおもしろい。
「あの試合で思ったこと」や「試合に負けること」などを率直に（ワルノリの個所もあるが）小川が語っている。これはぜひ橋本に読ませてやりたいと思うんだが、どうか。
「紙プロ」で山口日昇がやってるインタビューは毎回おもしろい。
相手から聞き出すことのポイントを押さえてるし、相手にしゃべらせながら、その間にはちゃんと自分の言いたい事も言っている。相手と自分とのバランスの取り方が絶妙である。やはりプロレスはこうでなくちゃ、と思わせるスウィングの仕方だ。一読するとただの雑談なんだけど、けっこう内容は深いのである。
たまに他の雑誌で、インタビュアが自分の意見しゃべりっぱなしで、インタビューされる側が完全にダシに使われてるだけ、といったクソつまらないものを見ることがあるが、おめぇの話なんか聞きたくねぇっつーの。攻め一辺倒で、相手のいいところを引き出そうという意図などどこにもない。下手なプロレスである。あんなことするくらいなら最初から論文のかたちで発表すればいいんだよな。
他には、毎度おなじみ前田日明インタビューが載ってたりするんだが、前田の口が滑りすぎて嘘を言ってる個所がある。
前田がすぐ感情的になるので、ディベートは不利なんじゃないか、という山口日昇に、
「俺はね、いま論理学とか勉強してますよ」
と応えた前田がヴィトゲンシュタインの名前を出して、「神の存在証明やったりするんだよ」とか「奥さんはキャバレーの踊り子！」とか「ディズニー映画！ とりわけ『白雪姫』が大好きなんだって」とか説明してる。
でも、それってクルト・ゲーデルのことやんけ。
またどこかで聞きかじりの知識を仕入れてきたのかと、ちょっと呆れたが、こういうところを含めてなぜか前田日明という人間は憎めないところがある。
基本的に無邪気なんである。
この人にかかると「零戦」も「日本刀」も「哲学」もただのおもちゃと化してしまう。で、それと無邪気に遊んでる「こども」のように見える。ただ、時折見せるリングの上での輝きはただごとではなかったし、他の人ならここで折れるだろう、というところでも、絶対に自分を曲げないのが前田日明という男なのである。団体運営においても、いつまでたっても「おとな」な駆け引きなどできそうもないところがおもしろい。
「攻め一辺倒で、相手のいいところを引き出そうという意図などどこにもない。下手なプロレスである」というのはまさに前田のことだと思うのだが、それさえも本人に圧倒的なパワーがあると芸になる。
そうか、おもしろい・つまらないという判断は、方法ではなくその人の持つパワー（俺はこれを「人間力」と呼びたい）によって差がつくものなのか。パワーがない人は方法に頼れってことでもあるな。なるほど、自分で書いてて感心した。
以上のようなことも含めて、「紙のプロレス」はおもしろい。
週刊誌に飽きたプロレスファンは読んでみるといい雑誌である。
日記をバラしました。（前にもやったな、これ）
１０月分の日記は別ファイルにしましたので、「過去の日記へ」からご覧ください。
あとは、最近はＴＯＰページをちょこちょこと弄ってます。
（「弄る」いじくる、って方言かなあ？ ちゃんと漢字に変換されたけど）
根本的に魔法使いが作った物をそのまま使ってるので、あまりガラっと変わったという印象はないですけどね。
やってみたいなあ、と考え中のコンテンツもいくつかあるのですが、今はまだちょっと手がつけられそうもありません。
何回も書いてますが、まあ、ボチボチとやっていくつもりです。