たまゆら日記(2000.03)

春一番が来た。 2000年03月30日 23時31分

今日は仕事が休みだった。昼に起きて、昨日録画したU−23日本代表の試合でも見ようか、とテレビをつけたら、「笑っていいとも」で女装した芸能人が誰か当てるコーナーをやっていた。正解は春一番だった。昼の番組、しかも「笑っていいとも」のような超メジャーな番組に春一番が出ている。なんかスゴイと思って、そのまま見てしまった。


春一番てご存知か。

インチキ猪木、といえばわかってもらえるだろうか。深夜のテレビ番組で「今日は特別にこの方にゲストで来ていただきました!」と、猪木のテーマ「炎のファイター」が流れたら、まずこの人が出て来ると思って間違いない。「猪木が出るのか」と思わせといて春一番で落とす、というパターンである。

本職はお笑い芸人なんだが、今では猪木のモノマネがすっかり有名だ。しかも、リング上の猪木を過剰にデフォルメした他の芸人がするちゃかしの入ったマネと決定的に違い、この人は素の猪木のマネをする。スーツ姿であいさつする猪木の真似、なんて、そんじょそこらの人にはできないよ。つーか、そもそもやろうと思わねぇか。その佇まいは貧弱な身体を除けば猪木にかなり似ている。いや、似てるとかモノマネとか、そういう次元じゃねぇか。猪木になりきっているんである。本人の猪木への過剰な思い入れも感じさせる。ホントに好きなんだな、というのがわかる。

それがいいんである。俺の中では前から春一番のアントニオ猪木という芸はかなりポイントが高かった。だがしかし、所詮はどマイナー芸人である。一部で異様に受けていたものの、日の当たる場所には全く縁がなかった。


それが、どうだ。

ある日、なにげなく見ていたテレビCMにいきなり春一番が登場し、いつもの調子で「イチ、ニ、サン、ダー!!」をやった。びっくりした。まさか、CMというメジャーな場所で春一番を見ようとわ、という驚きである。"DION"というプロバイダのCMだったが、春一番とテレビCM、この組み合わせはめちゃくちゃ違和感があった。と同時にうれしかった。やったな、という感じだ。

J1リーグでも、開幕戦にアントニオ猪木を呼んで「1、2、3、ダー!」をやった鹿島アントラーズに対抗して、FC東京が国立競技場でのホーム戦にニセ猪木・春一番を呼ぶ、という奇妙な現象まで起こってしまった。

この露出度の高さ、どうしちゃったの、春一番。

「俺の人生にも一度くらいこんなことがあってもいいだろう」というWWFインター・チャンピオンになった時の長州力の言葉じゃないが、春一番にもこんなことがあってもいいのかもね。

すごいぞ、春一番。

病気 2000年03月28日 11時58分

タイピング練習用ソフトが面白い。

俺自身は「あしたのジョー」をモチーフにした「闘打」というソフトを使って練習に励んでいる。つーか、タッチタイピングは会社に勤めていたときに個人的に練習してマスターしたので、ソフトでの練習とはいいながら、要はゲームのノリで楽しんでいる。KOタイムを競うなんてものその手である。


タイプソフトと言えば、この間上京したとき、東京駅についてから真っ先に向かったのが秋葉原であった。別に目的なんてないのだが、なにはなくともとりあえず上京したらアキバに寄っとくのは基本である。(え、そう?)で、歩行者天国となった大通りのど真ん中をぶらぶら散策していたら、ザコンのゲーム館の前で「激打」のデモンストレーションが大々的に行われていた。これは、「闘打」と同じく"SSIトリスター"という会社が発売しているタイピングソフトで、「北斗の拳」がモチーフになっている。発売されたのはこちらの方が先だったが、今回機能を追加したバージョンアップ版が発売されたのでプロモーションを行っていたらしい。ノートPCに接続されたでかいモニターでは、挑戦者が今まさに牙一族と闘っていた。興味を引かれて後ろからのぞいてみると、学生風の軟弱なあんちゃんがキーを叩いていた。これがどうもうまくない。手元は見ていないものの、遅いしタイプミスも多い。

こんなテクしか持ってない奴が堂々と人前で技を見せるか。未熟、未熟ゥ〜!!。これを見て俺様の魂のゴングが鳴った。そいつのあとに挑戦者席にどっかと腰を下ろした俺は速射砲のような指の運びで次々と牙一族を葬り去る。気分はケンシロウというより、もはやラオウである。レベルが初心者向けに設定してあるのかえれぇちょろい。瞬く間にその面をクリアーした俺は、自分の記録も見ずに席を立つ、という自意識過剰な演出を加えつつアキバの街をあとにしたのであった。

あー、すげぇ気分よかった。


俺の好みとしては「あしたのジョー」より「北斗の拳」のほうがおもしろかった。相手をぶっ倒すときの爽快感が全く違う。神谷明の怪鳥音を聞けば、俺の指に北斗神拳が宿るぜ、って感じ。これも買っちゃおうかなあ。タイピング練習用ソフトだと思うと2つも必要か? という疑問が心中に湧き起こらんでもないが、まぁ、ゲームソフトだと思えば何本持ってようがかまわんだろう、と自分を納得させる。PSのソフトより値段は安いわけだし。

あとはSEGAの「THE TYPING OF THE DEAD」のPC版が発売すれば、それも欲しいなあ。発売しねぇかなあ。

などと、タイピングソフトにハマっている今日この頃な訳だが。


ちょっと困ったことが俺の身に起きている。

小説などの文章を読んでいると、そこに書かれている日本語をすべて頭の中でローマ字変換してしまうのである。日本語がすんなり読めない。気がつけば日本語を一度ローマ字(ヘボン式)に変換しなおす作業を自動的にしている自分がいる。

例えば、グイン・サーガ71巻『嵐のルノリア』の冒頭の文章、

”水晶の都に、雨が降る。”

が、

”suisho no miyako ni ame ga furu”

に変換され、それが目の前に浮かんでくるのである。自動的に。ちょっと前に流行った歌風にいうと、"It's automatic"、か。

はっきりいって疲れることこの上ない。こういうのを職業病というのだ。って職業じゃねーけどよ。

普段からタイプのイメージトレーニングしてるみたいなもんである。タイピングソフトが頭の中に常駐しているというか。お、こう言うとなんかサイバーな感じ。

タイプを忘れて頭を冷やそうか、それとも常駐させたまま日常生活をそれに慣れさせるか、ちょっと迷っているところである。

日々雑感 2000年03月28日 01時27分

いやあ、勝った勝った。

ジュビロ磐田の話であるよ。横浜F・マリノスとの試合が先週の土曜日に横浜国際で行われ、俺はTVで観戦したんである。

3−1と完勝であった。セットプレーからの失点1というのがちと気になるものの、それすらも笑い飛ばせるほどの快勝である。今期から監督が変わったチーム同士の対戦だったが、マリノスがいまだにしっくりと動けてないのに対し、ジュビロは前節までとは見違えるような動きで、かさにかかった攻撃を展開していた。頭を金髪に染めた服部は、日本期待の星・中村俊輔を完封するし、中山は日本代表GK・川口を完璧に抜いたヘッドを決めるし、スーパーリベロ・福西は相変わらず見せてくれるし、久しぶりに強いジュビロを見た、と思った。特に攻守に大活躍の服部、あんたはエライ。

欲を言えば、あと2点は取れた試合だったと思う。どフリーのシュートを外しちゃいかんだろ、奥、高原。

まあ、調子の悪い横浜に助けられた面はあったと思うので、次節もこの調子で行ければいいなあ、と希望的観測をする。次は4月1日の土曜日、ジュビロ磐田スタジアムでのセレッソ大阪戦である。もちろん俺は行くのさ。ひとりで。

ふっふっふ。笑いが止まらないぜ。


タイピング練習ソフトの「闘打」は、どうもうまいこと行かんようになってきた。

いまんとこ、対ハリマオ戦の最短KO記録は2R2:06なんだが、それを更新できないどころか、平均KOタイムがどんどん下がっているのである。

それというのもこのゲームの形式がラウンド制だからなのである。まだ打つのが遅かったころは、1Rで一度ダウンを奪うのがやっとで、2R開始早々に必殺技ゲージがたまったところで必殺パンチを放ち(これは相手の体力ゲージの有無に関らずダウンを奪える)、そのあと速攻で2回ダウンを奪う、という経過で勝利を収めてきた。これだとだいたい平均KOタイムは2R2:15くらいなのである。

しかし、なまじ打つのが速くなってくると1R目で必殺技ゲージがたまってしまうので、必殺技を使ってしまうのである。で、1Rに2度のダウンは奪うものの、相手のそのダメージはインターバルの間に回復してしまうのであるよ。結局、2R目はハリマオの回復した体力をまたこつこつと削っていかなくてはならないので必然的に3回ダウンを奪うまでに時間がかかる、というわけだ。平均KOタイムは2R2:40秒くらいだ。

打つのが速くなるほど相手を倒すのに時間がかかる、というこの矛盾。うーん、どうしたらいいんだろう。それとも、中途半端に速いのが悪いのだろうか。もっと超絶的に早くなればいいのだろうか。1Rで3ダウンを奪えるくらいに。

最近は上腕にちょっと破滅の音が聞こえてくるので、白木葉子さんの忠告どおりあまりやってない。


腰が痛ぇ。

不調である。ああ、腰が痛ぇ。

東京との往復に普通列車を使う、という30代のいい大人がようやらん行為が原因なのは明白である。ひと月の間に2回やったからな。座りっぱなしで腰にはすいぶん負担がかかったんだろう。金がないための苦肉の策で青春18きっぷを使ったわけで(久しぶりに会った元同僚に言ったら笑われた)、自業自得なのである。みんなビンボが悪いんや。

つーわけで、真面目に就職を考えているのである。さしあたって今週、就職活動の第1段をする。「どうせこの世に生まれたからにゃ、お金も欲しいさ、名も欲しい」という、レインボーマンことヤマトタケシの心境である。

まさか俺のところに 2000年03月24日 02時54分

昨日はひでぇ目にあった。メールのことである。


俺は、"Easy Seek"という古本の検索および発注サイトをよく利用している。前に長い間捜していた神林長平の『言壷』を見つけたのも(先月文庫版が出やがりました。ガッデム中央公論新社)、新井素子の奇想天外版『あたしの中の・・・』を注文したのもここ経由だった。探したい人と売りたい人の個人取引もできるようになっているし、なかなか便利なのである。今現在も探している本を個人登録してあるのだが、検索もれがあってはいかんとの思いから、入荷した商品情報を、SF・ミステリ、コミック、写真集のカテゴリについてメールで送ってもらうことにしてあるのだ。メールは1日1回送られてくる。

それで、昨日のことだ。

仕事から帰った俺は、いつものようにPCを立上げ、メールのチェックを行った。だが、様子がおかしい。通常だと2、3秒で終わるはずのメールチェックが1分たっても全然終わらないのである。画面はOutlookExpressの受信状況ウインドウが表示されたままだ。どうしたことだとそのウインドウをよく見れば、「17.1MBのメールを受信中」と表示されていた。

じゅうななてんいちめがばいとおおおお!?

思わず我が目を疑った。信じがたい数字である。フロッピーディスク1枚の容量が約1MBだから、それが17枚分ですよ、17枚分! なんじゃそら。でかすぎにもほどがあるっつーの。結局、すべて受信しきるまでに1時間かかった。メール1通に、である。死んでしまえ。


質問。容量17MBのメールをOutlookExpressで開いたことはありますか。

答え。私はあります。

送信者は"Easy Seek"であった。こんな無茶苦茶なメール送りつけやがって、文句のひとつもメールで送り返してやらなきゃ腹の虫がおさまらねぇ。俺はそのメールの中身を見るべくついカーソルを合わせてしまったんである・・・。

とりあえず、文句を言うのも中身を確認してから、と思ったのが甘かった。ちょっとやそっとで表示できる量ではない、と気付いたのは5分くらい経ってからだ。まぬけである。PCは、その容量17MBのメールを画面に表示しようとして一生懸命働いている。ハードディスクに読み取りヘッドがアクセスする音が、ガリガリと休みなく響いてくる。もちろんアクセスランプもつきっぱなしだ。ちょっとづつ表示されてはいるものの、全然終わる気配がない。どうしようかと思ったが、とりあえずそのままにして夕食をとることにした。30分後、部屋に戻ってみると、PCがこの上なくハングしていた。

結局このあと、OutlookExpress上でこのメールを削除しようとするのだが、カーソルを位置付けるとどうしても画面に表示しようとしてしまうため、その隙を縫って論理的に削除する(「削除済みアイテム」フォルダに移す)のに2時間ほどかかり、さらに物理的に削除するのに2時間ほどかかった。物理的な削除にこれほど時間がかかったのは、ツールバーの「表示」から「削除済みアイテム」フォルダの中身を一括で削除できるのを知らなくて、論理的な削除の時と同じく隙を縫ってやろうとしたがためだ。これは全くできない相談だったので、方法を見つけた時は喜びのあまり思わず「ユーレカ!!」と叫んで外に飛び出してしまった。というのは嘘です。

この作業で昨日の夜はつぶれてしまった。


そのあと"Easy Seek"からお詫びのメールが届いた。

原因はメール送信プログラムの不正動作で、ひとりの人に送ったメールのあとに次の人のメールが追加される形でどんどん容量が増えていったんだと。前にもどこかであったよなあ、こんなの。途中で気付いてメールの送信を止めたものの、最後のほうの人には容量20MB近くものメールが送られたそうで、俺もその最後の方の人だったわけだ。メールでの謝り方が丁寧なものだったので、それはそれで俺は許したんだが、メールの配信サービスは当分止めることにした。ほとほと懲りた。

こんなトラブルが自分の身に降りかかってくるとは思わなかった。まだウイルスとかクラッキングじゃなかっただけマシだが、でも他人事だと思っていたことの当事者に自分がなってしまう、というのはけっこう恐ろしいものだ。他とのやり取りが増えるネット上では特にこういったことは起こりやすいはずで、こちらもそれなりの心構えが必要とされるわけやね。つーか、それは日常生活でも同じであって、意外な危険というのはまわりにいくらでも潜んでいるもんなんだろうね。

(今日店で、平積みにしてある雑誌の上に堂々と腰を下ろして座り読みしてる若い衆がいたので注意したら思い切りガン飛ばされたんだが、こういう奴らにいきなりナイフで刺されたりとかね)

「ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY」 2000年03月22日 03時26分

東京へ行ったついでに映画を見て来た。「ウルトラマンティガ」の劇場版新作"THE FINAL ODYSSEY"である。浜松のこじんまりした劇場にちょっと物足りなさを感じていたので、大きい箱の大きい画面で見ようと有楽町マリオンまで行った。大きい画面はやっぱりいいね。臨場感が全然違う、と思った。


今回の「ウルトラマンティガ」は、併映なしでこれ1本のみの上映である。これ以前の平成ウルトラシリーズの映画は必ず併映があったことを考えれば、ついにランクが「ゴジラ」「モスラ」級になったということなのだろうか。確かに製作側の意気込みと気合が伝わってくるような力の入った映画だったと思う。「ティガ」と「ダイナ」の主要登場人物を全員集結させたことや、凝ったミニチュアワーク、大量に作った新しい着ぐるみ、ダイゴとレナが話の中心になることで対象年齢が若干上がっていること、などからそう思った。

それは認めつつも、個人的な感想としてはいまいちノリきれないものを感じた。これは映画が悪いわけではなく、俺のほうの事情による。むしろ映画はファンにとってはおもしろいものだったと思う。(俺の横で見ていたガキが「怖い」を連発してた。子供にはつらい映画だったかもしれない)イルマ隊長がなんであんなにウルトラマンびいきだったのか説明があったのもよかったし、「ティガ」の世界に決着をつけ、なおかつ「ダイナ」への橋渡しをうまく描いていたのも両方見ているファンにはたまらない愉快さがあった。尺があと30分長かったらもっと細かく描けた場面もあったんじゃないか、とか、ティガの変身も色が変わるだけってのはなんか芸がないよなあとも思ったりもしたが、それら気になった点を差し引いても、TVでのダイゴとレナの関係や、ムナカタの隊長への思いを知っていれば、感動せずにいられるわけがない。俺は3回泣きそうになった。


では、俺が何故ノレなかったのかというと、結局この映画がTV版で描かれた内容より、さらにそれを上回り見ているこちらを仰天させるような新しいものがなかったと思うんである。焼き直しの内容をやるくらいだったら別にTV版だけでいいんじゃないか、って俺は思っちゃうんである。それくらいTV版には思い入れがある。だから、それに附随して作られたものを素直に認めることができないんである。これは「ウルトラマンティガ」に関することだけではなく、例えばゲームの「サクラ大戦」も1作目は俺はすごく好きだが、続いて作られた2作目については、1と同じことやるなら2はいらない、と思ってしまった。

そういう意図で作られたのではないものに別の期待をするのは間違ってる、とは自分でも思うんで、一応納得はしているんだが。俺って見方が狭いんだろうなあ。

たまゆら 2000年03月21日 01時34分

今月2度目の東京遠征から無事戻ってまいりました。2度の遠征というとケイロニアの豹頭将軍(現ケイロニア王)グインの苦難に満ちたユラニア遠征を思い出さずにはいられないわけですが、幸い俺のほうには「闇の司祭」グラチウスの妨害もなく、いたって平穏でお気楽な遠征ではありました。金銭的にも肉体的にも負担の大きい旅でしたが、普段会えない人にたくさん会えてとても楽しかったし、行ってよかったと思います。


なんか、時は確実に流れているんだね、ということ。

時が過ぎて行くことへの感傷というわけではないんですが、会うたびに友達みんながみんな少しずつ立場が違ってきている、というのがなにやら不思議なように思われます。当たり前に時は流れ、当たり前に人は変わって行く。しかし、当たり前なんだけど驚くべきこと、というか。

また、そういう存在である俺たちが、その時その場に集まっているというのはまさにその時その場でしかありえないことなわけで、ああ、こういう機会を一期一会と言うのかなあ、などと、田舎に引っ込んでたまにしか友達に会えなくなった俺としては思ったりもするわけです。

日々雑感 2000年03月18日 11時59分

今日の昼休みにうちの店で本を買い、5,000円札で払ったらお釣りが2,001円だった。

素晴らしい偶然だ。天の配剤だよ。神様っているんだね。幽霊とUFOもいるに違いない。

ちなみに買ったのは以下の雑誌と漫画である。

「ブレンパワード」を見始めた。富野由悠季監督のアニメである。

随所に人間の脆さ弱さを見せつける富野節は健在だが、キャラクターデザインがいのまたむつみとサンライズ離れしているせいか、富野色が薄まっている気がするから不思議だ。まだ7話までしか見ていないが、これからの展開も少しだけ楽しみである。

エンディング曲は「コスモスに君と」以来の名曲かもしんない。俺の心の琴線にはかなり触れた感じだ。菅野よう子の音楽はたいへんよろしい。


キマイラ吼シリーズ最新刊『キマイラ群狼変』を読んだ。ようやく出た第15巻である。

本来外伝でやるべき話を本編中でやっているので、なかなか現代に話が戻って来ない。相かわらずネストが深い。

この小説を俺が読み始めたのは、俺が中学2年生のときだった。当時年上だった主要登場人物の年を俺はとっくに追い越してしまった。あの九十九三蔵より自分が年上だというのはなにやら恐ろしいことである。


ジュビロが勝った。1stステージ2戦目にして初勝利である。相手は名古屋グランパスエイト。テレビの放送を録画するのを忘れたので見れなかったのは悔しいが、とにかく勝ててよかった。

サッカーを熱心に見始めてほぼ1年になる。ようやく知識もついてきて、今の俺は自分がサッカーファンであることが楽しくて仕方がない時期に突入している。サッカーとの甘い蜜月である。


明日は今月2度目の上京だ。メインイベントは友人の結婚披露お食事会である。その他に、前に勤めてた会社の連中とも久しぶりに会うので、今からとても楽しみである。

お客様へのお願い 2000年03月17日 22時30分

  1. 読んだ本は元あったところに戻して下さい。
  2. 小さいお子さんが本を散らかしていたら、親御さんが後片付けるか、本人に片付けさせて下さい。
  3. 写真集にかかっているビニールを勝手に破いて立ち読みするのはやめて下さい。
  4. 同じく、コミックのビニールを破くのもやめて下さい。
  5. 本に挟んであるスリップ(短冊)を床に捨てるのはやめて下さい。こちらで返本できなくなる場合があります。
  6. 付録付きの雑誌で輪ゴムで縛ってある奴を、わざわざゴムを外して立ち読みするのはいいんですが、読み終わったらまた輪ゴムをかけておいてもらえるとうれしいです。それから、付録だけ勝手に持っていくのはやめて下さい。雑誌本体でなくても、それは窃盗という犯罪です。
  7. シールやトレーディングカードがついている本から、それだけはがして持っていくのもやめて下さい。もはや売り物になりません。万引きと同じです。
  8. 座り読みはやめて下さい。他のお客さんの通行の迷惑になります。できたら立ち読みでお願いします。
  9. 読書用のいすを動かして通路いっぱいに車座を作り、井戸端会議をするのはやめて下さい。特に女子中学生の皆さん。これも他のお客さんの迷惑になります。
  10. 「小さいお子様のための席です」と張り紙がしてあるソファに集団で座るのはやめて下さい、中高生の皆さん。また、そこに座っている中高生は、万引きの恐れあり、とこちらが目をつけていることも覚えておいてもらえるとうれしいです。
  11. 中古車情報誌で気に入った車があるからと言って、その場で自分の携帯にディーラの電話番号を入力するのはやめて下さい。買ってからにして下さい。
  12. 着メロ本を見て、その場で自分の携帯に入力するのはやめて下さい。買ってからにして下さい。あと、入力した着メロををその場で鳴らして確認するのもやめて下さい。はっきり言ってうるさいです。
  13. 本を注文する時は、書名、著者名、出版社名をお知らせ下さい。最低でも書名がわからないと注文できません。「昨日の新聞に広告が載ってた本なんだけど」と言われてもそれだけではその本を特定することは私には不可能です。
  14. あと、できれば書名も正確に覚えていてもらえるとうれしいです。作者が女性で日航機事故のことが書いてある「すずめのなみだ」という本はありますか? と聞かれて、山崎豊子の「沈まぬ太陽」を私が思いついたのは単にラッキーだったからに過ぎません。「すずめの」と「しずまぬ」は確かに語感は似てますが、普通はわからないと思います。
  15. 予約したCD等を受け取りに来た場合、レジでその旨をお伝え下さい。注文書の控えだけ無言で出されても、発売日が変更になったものだと「予約したいのかな」と勘違いして新しく注文書を作ってしまったりします。また、その勘違いで発行された控えを渡されたら無言で受け取らずに、せめて「予約したんですけど」と言ってくれれば、こちらの誤解はその場で解消されると思います。
  16. 売りだし期間中に業者と提携して無料入会キャンペーンを行った際に受け取った携帯電話の調子が悪いからって、それをネタに10万円脅し取ろうとするのはやめて下さい。いくら脅されても、それくらいのことで10万円も払えません。

「MEET JOE BLACK」 2000年03月16日 04時40分

「MEET JOE BLACK」という映画を見た。ブラッド・ピットが主役の映画である。

題名を英語で書いたのは、別にカッコつけてるわけじゃなく、日本語タイトルを忘れたんである。ついでに監督も知らないんである。

個人的に関心を持って見たんじゃないからこういうことになっているわけだ。俺が前にやっていた遺跡発掘のアルバイトの時いっしょに働いていた人たちが集まって時々映画の鑑賞会をやっており、昨日上映された作品がこれだった、という成り行きである。


つまんなくはなかったけど、どうも話にメリハリがないような気がした。

ブラッド・ピットは死神というか死を司る大いなる存在が人間界に降りてきた時に借りた肉体、という役なんだが、彼がとりつくジジイ社長と、彼と恋に落ちるそのジジイの娘とふたりの人間との交流を軸に物語は展開する。娘とのラブロマンスの方をメインの展開にしたかったようではあるが、どうも見ていて話がどちらとの交流も中途半端なような気がした。どっちかにもっと焦点を絞れば物語が引き締まるんじゃないだろうか。

個人的には普通の恋愛物ってあんまり見る気にならないので、ジジイ社長の方を主役にしてコメディにしたらもっと面白かったんじゃないか、と思った。そうすれば、笑いあり、涙あり、ロマンスありのメリハリのある話になると思う。よくありがちな話になりそうではあるが。

社長の娘役の女優(名前を知らない)は、深津絵里と鈴木杏樹を足して二で割ったような感じのかわいい人で、けっこう好み。


心に残った点。(思いっきりネタバレ注意)


●ラストシーンで彼女の心の中にはぽっかりと穴が開いていたままなんじゃないだろうか。ブラピが生き返って戻ってきたからってそれは前の彼じゃないことはわかっていたはずだ。その喪失感は埋まらないと思う。それでも彼女は納得できたんだろうか。割りきって同じ顔をした他人と新しい恋を始めようと思ったのだろうか。

●パーティのシーンで、♪"What a Wonderful World!"って曲がかかっていた。タイトルを知らないんだが、すかさず映画「12モンキーズ」を思い出した。あの映画でもこの曲がたいへん印象的に使われている。同じブラッド・ピットが出ていた映画なのに、この使われ方の違いがとてもおもしろく、個人的に受けた。


そうそう、ブラッド・ピットの出ている映画って、俺は「セブン」と「12モンキーズ」しか見ていない。そしてどちらも好きな映画である。ただし、くせが強いんで他の人にはあまりお薦めはしない。ラストシーンが強烈に心に焼きつく、というのはどちらの映画にも共通することだが、やはりどちらも賛否両論を呼びそうに思う。見た人はどう思うだろうか?

「ウルトラマンティガ」 2000年03月15日 00時58分

「ウルトラマンティガ」を見終わった。

いや、もう、泣いた泣いた。最終回3部作には俺はまたも大泣きだった。

「またも」というのは前に本放送を見た時も泣いたからだ。放送のあった次の月曜日、会社に行って同僚と「ティガ、見た?」とさっそく意見交換をしたものだ。やつもボロボロ泣いたと言っていた。「ウルトラマン」といって子供向けとなめちゃいけない。ことほどさように大人が熱狂的に見ていたのが「ウルトラマンティガ」という番組だったのである。


なにがそんなに俺の心を捉えて離さなかったのだろうか。

まずそのストーリーの質が高かったことは挙げられるだろう。時として、「これで子供はついてこれるのだろうか」と見ているこちらが心配になるほど細かな人間模様や心理描写などが描かれている。「ウルトラセブン」のダンとアンヌを彷彿とさせる、主人公ダイゴとレナの恋愛感情なんてのもそのひとつだ。それとなく各話で描かれている心の交流が、クライマックスでイッキにあふれだす時の感動と言ったらない。

対怪獣チームである"GUTS"の各隊員もキャラクターの性格付けもはっきりとできており、感情移入が容易にできるし、各話の演出もそれを踏まえた上でちゃんと盛り上がるドラマを作っていた。

たぶん、子供が見ていても細かい部分はわからないんだろうと思うのだが、それでもきっと彼らも感情移入できるだけの判りやすさを保持しつつ、大人が見るともっと深い部分で共感できる、ということになっている。こういうところはマジで感心した。

「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ」という子供向け映画をひとりで見に行ったことがある。ダイナが出てきてもあまりスクリーンに集中してなかった子供たちが、ティガが出て来た途端、「あ、ティガだ」「ティガだ」と映画館の暗闇の中で何人も声を上げていたのを思い出す。ダイナはどうかわからないが、ウルトラマンティガはまさしく子供のヒーローだったようだ。


個人的には、「拝啓、ウルトラマン様」の回が一番印象に残っている。周りの子供と違っているため化け物扱いされる登場人物というのに、自分の子供時代を思い出して共感してしまった。

いや、俺の場合は単なる変わり者&わがままな奴ってだけだったんだけど。

もちろん、冒頭に書いた最終回3部作は言うまでもない。”光”となってティガと一緒に怪獣と闘った子供たちやレナと同じく、その時まさしく俺もテレビの前で”光”になっていた。エヴァ風に言えば、シンクロ率は400%まで行っていたと思う。ここまで感動したドラマって、俺に関して言えばそんなにないですよ、マジで。


見てない人で、アニメとか特撮とかに少しでも興味のある人は見て損はない番組だと思う。それで最終回、ティガと一緒に光になれた、と実感できたら、その人とはお友達になれると思うなあ。え、別になりたくないって?

折りしも現在、映画版新作「ウルトラマンティガ」が公開中である。これも俺はまたひとりで見に行ってこようと思う。春休み中の子供であふれかえるだろう映画館へ。彼らも”光”になったのかなあ。

小人閑居して 2000年03月12日 22時30分

最近「闘打」というタイピングソフトにハマっている。

これは「あしたのジョー」をモチーフにしたゲームで、画面に出てくる文字を正確に速く打つことで、次々に出てくるウルフ金串だの、力石徹だの、カーロス・リベラだのを撃破して行き、最後は世界チャンピオン・ホセ・メンドーサに挑戦するという原作どおりのストーリーになっている。原作の漫画というよりアニメをよく見ていた俺としては、金龍飛が出てこないのが残念だが、それでもおなじみのキャラクターを自分の手で(指で、か)ぶっ倒す、というのはすげぇおもしろい。

ホントはこのゲームは買うつもりはなかったんである。タイピングソフトは、アーケードで絶賛稼動中のSEGAの"THE TYPING OF THE DEAD"がPC版で発売されたら買おうかなあ、と思っていたくらいであまり関心がなかった。しかし、この間上京したときに友人宅でこのゲームをやり、「あ、ちょっとおもしろいじゃん」と思ってしまったのが運の尽き。帰郷した翌日には仕事帰りに衝動買いしてしまった。昔テレビを見ていたファンの急所をつきまくったゲームなのだ。抗いがたい魅力がある。

で、それからほぼ毎日やっている。

友人のHIDEOくんがやはりこのゲームをやっており、彼がHPの日記で彼の記録に挑戦するものを募集していた。記録は、プロモードの対ハリマオ戦、2R2:11で勝利、というものだった。ならばいっちょ俺がその記録を打ち破ってやる、と思い立ち、俺の記録への挑戦が始まった。買って5日目、つまり昨日の夜、俺はついに2R2:07でハリマオをぶち倒し、やったぜ、記録抜いたぜ! と一応の安堵感と達成感に浸っていたのだが、今日彼の掲示板を見たらあっさりと記録が塗り替えられていやがった。

新記録は2R2:01。

さっきもなんとかこの記録を抜こうとがんばっていたのだが、2R2:06の自己新記録は出したものの、ついに追いつけなかった。むーん、まだ修行が足りないな。


やっていて痛感したことがある。

俺って気がちいせぇ。

具体的にどういうことかというと、たとえば対ハリマオ戦、全然タイプミスもなくものすごく順調にハリマオにビシビシ攻撃を叩きこみ、これは記録更新確実だぜ、と意識した途端にタイプミス連発・・・なんてことがあるのである。

意識するとダメなんである。いま失敗したらダメになってしまう、という圧迫感がいきなり体内に生じ、たちまち体が固まってしまう。プレッシャー!(ビリー・ジョエル調)である。心臓の鼓動は早くなるわ、肩にギュッと力が入るわ、指先は縮こまるわ、体を包みこむプレッシャーに抗う術はわが手にはない。

たかがゲームなんだからもっと気楽にできんのか、と自分でも思うのだが、そうできないところがまさに気弱の気弱たる所以だ。いや、もう、ほんとに気が小さくて困ってしまう。


昔の話だが。

高校3年の時。選択体育という授業があった。これは数学も理科もない私立文系コースに進んだものだけが履修できる授業で、だいたい運動部のやつらしか取らないんであるが、何を思ったのかバリバリ文化部の郷土研究部に所属していた俺も取ってしまったのである。ちなみに男子では俺と、もうひとり吹奏楽部のやつがいたが、あとはみんな野球部だのテニス部だのばかりだった。

授業では年間を通してバトミントンをやり、終盤ではブロック別リーグ戦も組まれていた。その試合の中で、俺が野球部(県大会第2シード)の正捕手と当たった試合があったのだが、なんと相手に1ポイントも与えないままマッチポイントを迎えてしまったのである。自分でもびっくりした俺は「あと1点で勝ち」というプレッシャーに押しつぶされ、結局逆転負けしてしまった。

プレッシャー、というと必ずこのときのことを思い出す。


昔、なんかのCMで現読売ジャイアンツ監督の長嶋茂雄が、

「プレッシャーを楽しむことができれば、その人は一流ですよ」

なんてことを言っていた。

こういうことをさらっと口にできるというのがこの人はただもんじゃねぇな、と思うし、まあ、きっとその通りなんだろうな、と思う。そこまでの精神性を獲得するにはやはり何らかの裏づけが必要なんじゃないか、と二流人である俺なんかは思ってしまうわけで、せいぜいプレッシャーに負けないように場数を踏んで慣れるとかしなければならないのかな、とも考えるわけだ。仕事とか人間関係においてもそうなんだけど。いちいちこう考えるてしまうからさらにプレッシャー倍増なんだよな。こういうのをさらっと流せる人間に私はなりたい、と31歳にして未だに思っている、ってのはダメだろうか。

こうしてまた、新記録を樹立するために、プレッシャーに慣れる作業を続けるのであった。

Jリーグ開幕! しかし・・・ 2000年03月11日 21時36分

寒い1日だった。

今日の静岡県西部地方は朝から灰色の雲が空を覆いつくし、Jリーグ開幕を祝うというにはちょっとスッキリしない天候だった。おまけに冷たい風が肌を刺す。今週初めはかなり暖かかったことを考えれば、また冬に逆戻りしたような寒さだ。これと比べれば、雨の中を観戦した先週の国立競技場での試合の方がよっぽど暖かかった。

それでも開幕を待ちわびたファンは、うきうきと試合会場へと足を運ぶのである。今日のジュビロ磐田スタジアムは久々に満員の観客で埋まった。アジアクラブ選手権準々決勝リーグ、ゼロックススーパーカップと今年すでに4連勝し、いやがうえにもリーグ制覇への期待は高まる。スタジアムの雰囲気も明るく盛り上がっており、曇り空や寒さなんて、スタジアムの中に足を踏み入れた時点で忘れてしまった。

今日の対戦相手は柏レイソル。昨年ナビスコカップを制し、今年も優勝候補には名前が上がっているものの、ここ最近のジュビロを見ていれば負けるなんて思いもしない相手だ。

ジュビロが開幕戦をスッキリ勝って最高のスタートになるはずだった。

だがしかし。


寒い試合だった。

始めのうちは高揚した気分も手伝って選手が多少のミスを犯しても笑い飛ばしていた俺だったが、途中からとてもそんな余裕はなくなった。

ジュビロもレイソルも攻撃でいい形は作るものの、どうも詰めが甘く決定的なチャンスを作り出せない。相手ディフェンスのがんばりもあるのだろうが、それよりもいいところまで攻めながら何の工夫もないパスを出し、それを相手にカットされたりする。

両チームともなんか歯車がかみ合っていない感じだが、特にジュビロは自滅の印象が強い。レイソルのプレッシャーに負けているのだろうか、パスがことごとくカットされる。コースを塞がれた選手が苦し紛れに出すパスを、完全に読まれてしまっている感じだ。それでレイソルが目を見張る攻撃を仕掛けてくればまだ試合としては盛り上がったかもしれないが、彼らも攻め切ることができない。

ゴールが遠いサッカーほど見ていてつまらない試合はない。

昨年2ndステージの勝てないジュビロを思い出してしまった。あの時もこんな感じだった、と嫌な記憶が蘇ってくると同時に、それまで忘れていた寒さまでが急に忍び寄ってくる。気がつけば沸きかえっていたスタンドも静まり返り、あちらこちらから「寒い」というつぶやきが漏れ聞こえてくる。

盛り上がりのないまま0−0で90分は終了。延長の開始早々、ジュビロのディフェンス陣を破る絶妙のパスにGKの尾崎がボールを追って飛び出しすぎ、レイソル9番北嶋が無人のゴールにボールを蹴りこんで決着がついた。


決まった瞬間、力が抜けて俺は立てなくなってしまった。点滅していたカラータイマーが消えてしまったようだ。ガックリきた。負け方があまりにもあっさりしたものだったことがよけいにショックだった。この日記を書きながらも実は泣きそうになっているのである。あの負けはねぇよなあ。どこにもぶつけようのない鬱屈が腹の底のドロリとたまっている。俺の作ったジュビロ磐田試合結果のページにも自らの手でジュビロが負けたと書きこまねばならんのか。くそお、なんか腹立つな。ジュビロが負けが載っているページなど削除してやろうか。

いかん、完全に錯乱している。くわぁ。


ゆらめく影はよみがえる悪夢、って感じか。でも、さよならは言ったはずだ。昨年の二の舞はもうゴメンだ。

そう、まだ1敗である。立て直しは充分に利く。

次の試合は3月18日、やはり優勝候補の名古屋グランパスエイト。彼らも今日の試合で鹿島アントラーズに破れているので、1敗同士の対戦となる。たぶん、この試合に負けたほうが優勝戦線から脱落するのではないだろうか。ゼロックススーパーカップでは勝っているだけに、負けるわけにはいかんのよ。

落ち込んでいる場合じゃない。今日の敗戦は明日への糧だ。おお、俺も気分を盛り上げてゆかねば。

次は勝て、ジュビロ!

『最狂超プロレスファン烈伝』 2000年03月07日 02時16分

昨日、東京からの帰りの東海道線の中で『最狂超プロレスファン烈伝』という漫画を読んだ。

作者は徳光康之。まんだらけから出ている。

この漫画は何年も前に「月刊少年マガジン」で連載されていたもので、コミックスも3巻まで出たのだが、ギャグ漫画とは謳いつつも内容があまりにマニアック過ぎて一般読者がついてこれず、アンケートの結果も悪く打ちきりになったと聞く。

だが、そのマニア心を打ち震わさずにはおかないプロレスに対する熱い思いのつまった内容はプロレスが好きな奴に限っては圧倒的に支持を受けたようだ。もちろん俺も読んでいたし、コミックスも持っている。最終回は読み返すたびに泣く。

絵はドヘタだが、大傑作であると俺は思っている。


で、終わったはずの物語の新作が出たんである。コミックスの1巻から3巻も復刊し、そして第4巻は書き下しで出版するという、まさに”まんだらけ”でなければできないような企画だ。その情報を聞き、熱烈に読みたいぜとは思ったものの、どうせ地方の本屋には配本されるわけがない。ならば東京で買うまでだ、というわけで今回の上京の目的には実にこの本を手に入れることもあったのだった。

本は帰る当日に秋葉原の書泉ブックタワーで買った。あまりの本の多さに眩暈がした。


帰りの電車の中でまず1巻から3巻までを読み返した。すでになんども読み返しているにも関らず興奮と感動が押し寄せてくる。「ストリートファイターII」のザンギエフが関節技を出せないことに腹を立てた藤原喜明ファンの登場人物が、根性でザンギエフにアキレス腱固めを出させ、プロレスラーを馬鹿にしたガキをやっつけるというエピソードが俺は特に好きである。その他にも「超獣忌」の話や、やはり最終回など胸が熱くなるような話で恥ずかしながら電車の中で泣いてしまった。

あいかわらずの面白さに、さて4巻はどうなんだ、と読んでみれば。

・・・・・・・・・・・かなりの問題作であることは間違いない。思わず「THE END OF 最狂超プロレスファン烈伝」というタイトルが浮かんだほどに。

作者の中にはかなりの葛藤が存在したようである。この漫画について賛否両論が出ることは容易に想像がつく。しかし、この話は俺ははっきり言って完全にありだと思った。

ここに描かれた作者の葛藤自体がもしかするとフィクションなのかもしれない。それもまたプロレスに冷めてしまった奴らへの痛烈な皮肉になっているともとれる。例えノンフィクションだったとしても作中の作者の分身的人物との対比として、また、

「オレたちプロレスファンは何が残せる」

という馬場の死にショックを受けた十六紋菊のセリフに象徴される、「自分がプロレスファンであること」、さらに、「自分が今生きていること」への問いかけとして、非常に説得力のある描き方だったと思う。

絵が下手だろーが、読者がいなかろーが、「オレは何が残せるのか?」と問うならば(問うならば!)書いて書いて書きまくるしかないんだよ。

プロレスファンだろうがプロレスファンでなかろうが、自分の生き方と真摯に向き合わずにはおれないその内容がすごいと思った。それがひたすら過剰にできるから人間なればこそ「最狂」なのだろう。狂い人たれ。感動。

この話については俺もまだかなりの興奮状態にある。冷静に書くのはむつかしい。


この巻のラストでも、やっぱり俺は電車の中で泣いてしまったのであった。

上京したぜ 2000年03月06日 23時22分

本日東京より戻ってまいりました。

根性で風邪を治し、5時間電車に揺られてのケツの痛くなる行程でしたが、久々の東京の人の多さと騒々しさはなんとも気持ちがよく、郷愁ってんじゃないんだけどなんか懐かしかったです。

当初の目的も果たせたしよかったと思います。ジュビロは勝つし(尾崎スゴ過ぎ!)、久しぶりに食った松屋の牛丼はハートを直撃する下品さだし(褒め言葉)、『最狂超プロレスファン烈伝』4巻は買えたし(衝撃の展開)、大学時代の友人をはじめいろいろな人に会えたし、とても楽しかったです。

時間を割いて俺につき合ってくれた人、どうもありがとう。


ひとつ気になったのだが、帰りの東海道線の中で、俺の隣の席が空いているにもかかわらず立っている人が誰も座ろうとしなかったのは何故だろう。一旦はこっち側に足を向けてもすぐ何かに気付いたようにくるっと後ろを向く、という人を何人も見たぞ。

足もとに「キティちゃんの人形焼」の袋を置いたひげ面のむさい男が『最狂超プロレスファン烈伝』を読みながら泣いていた、というのがよくなかったのだろうか。ああ、そうだね。冷静に考えたら俺でもそんな奴の隣には座りたくねぇな。

ちなみに「キティちゃんの人形焼」は職場へのおみやげであって、決して俺の趣味ではないのでそこんとこは誤解しないように。

上京するぜ 2000年03月03日 18時59分

体調が悪い。仕事も早退してしまった。明日は東京に行くというのにこの体たらく。

インフルエンザだろうか。頭が重い。体がだるい。熱がある。

青春18きっぷを使って鈍行で行くんだが、耐えられるだろうか。5時間列車に乗りっぱなしってのはけっこうキツイ。みんなビンボが悪いんや。おまけに東京は明日の午後は雨だっていうじゃねーか。うおお、がんばれ、俺。

くそお、明日までに治すぞ、このやろう。


という訳で、この日記も明日、あさってと更新なしです。

ジュビロの勝利を祈りつつ。


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