たまゆら日記 (2000.05)

ジュビロの敗戦とヤジオヤジ。 2000年05月28日 04時30分

ジュビロ磐田が清水エスパルスに負けた。

静岡ダービーが今日(日付は昨日)あったんだが、それがあまりにお粗末な内容での敗戦で怒る気も起こらない。ハジェブスキー監督は中盤が薄くなるに決まってるあのやり方でどうやって勝とうと思ったんだろうか。前半はまだジュビロも攻撃の形を作ったが、後半はもう勝てる気がしなかった。つまんね−試合。あー、もうやになるやに。


オヤジがいた。ジュビロ磐田スタジアムのバックスタンド、ブロック席。夫婦かなんかわからんが女の人と一緒に来てて、俺の右隣に奥さん風の女の人、その向こうにオヤジが座っていた。顔はそんなに老けて見えないが頭髪はほとんど真っ白、年のころは50くらいだろうか。

これが、このオヤジが、よく通る野太いダミ声で試合中にすげえ勢いでヤジを飛ばす。ジュビロの熱烈なファンみたいで、容赦なくキツイ言葉をピッチに浴びせ掛ける。

「なにやってんだ、馬鹿!」「潰せ!」「止まるな、走れよ!」「そんなことするからダメなんだよ!」

周りで見ていたガキどもがびっくりした目でこっちを見ていた。大人があんな勢いで悪態ついてれば、そりゃあガキどもはビビリますわ。

隣でそんな調子でやられたもんだからうるせえうるせえ。それに俺は、監督気取りっつーか、セコンド気取りっつーか、観客が必要以上に試合内容に指図するのが昔から嫌いなタチなもんだから、ムカついて仕方がない。心の中の憎しみメーターは上がる一方だ。

さらに気にくわねえのがその奥さん風で、こいつは悪口の言い放題。そんなことしながらこの人、サッカー観戦歴の浅い俺よりも明らかにサッカーのことを知らねーのよ。だってさ、一般的に知られてるようなルールのことをオヤジに尋ねるし、ディフェンダーが相手にプレッシャーかけられて前に行けないから、組み立てなおすためにバックパスしたのに「なんで後ろに戻すんだよ!」と的外れもいいところのヤジを飛ばす。つまりさ、生半可な知識をかき集めてオヤジに合わせてヤジってるだけで、どうもサッカーのことが根っから好きなわけじゃないみたいなんだよ。そんな奴が選手のことどーこー言う資格があるのか。あるわけねーだろ。

ヤジを飛ばして鬱憤晴らしするためだけにスタジアムに来ている人たちのように俺には見えた。おやじ死ね、と心の中で呪いつつ、なんかあったらブチ喰らわしてやろうかと思ってた。

しかし、ジュビロの敗色濃厚になった終了間際、奥さん風が「せめて1点だけでも返してほしいよね」といったのに対し、オヤジはこう言ったんである。「違う、勝つの」

2−0で負けてんのに、最後まであきらめようとしないんである。それを聞いて憎しみの心がスっとほどけた。今までうるせえだけだったオヤジのヤジが、ほんとにジュビロに勝ってほしいと思う気持ちの表れだ、いうのが俺にも伝わって来たんですわ。オヤジのことを見なおした。そういえばヤジばっかり飛ばしてたんじゃなくて、いいプレーは褒めてたし拍手もしてたな、と憎しみ沸騰中の時は気にもとめなかったことまで思い出した。なんだ、オヤジ、ちょっといい奴じゃん。ふとしたことで人を見る目なんてころっと変わっちゃうんだから現金なものだ。

最後まで諦めない姿勢って、観客としては大事なことだよなあ、とすげえ共感した。選手がまだ闘ってるのに、それを見てる俺らがあきらめちゃってどうすんだよ。観客として闘う心構えをオヤジから教わった気がした。リスペクトするぜ、オヤジ! でもできればヤジ飛ばすのは俺から離れたところでやってくれ。うるせえから。

試合が終わり、バックスタンド前に挨拶に来た選手たちにオヤジはまたも容赦なくでかい声でブーイングをかましていた。立ち上がったオヤジを何気に見ると、身長はたぶん180cmを超え、明らかに昔なんか運動してたでしょ、というがっしりとした体型をしていた。早まってつっかけないで本当によかった、と小心者の俺は思ったのであった。

船木、ヒクソンに完敗。 2000年05月28日 02時40分

パンクラスの船木誠勝がグレイシー柔術のヒクソン・グレイシーに負けた。

結果としては順当で、特に驚くようなことでもない。俺も船木が勝つことはまずないだろうとは思っていた。バーリ・トゥードでろくな実績も残していない船木が、いきなりヒクソンと対戦することになった経緯が気に入らないので、あまり船木を応援する気もなかった。しかし、それでもプロレスファンとしては「勝っちゃっても別にかまわんよ」と心の隙間は開けておいたので、少しだけ期待はずれで少しだけ残念ではある。

思うのは、バーリ・トゥード形式の試合の経験も少なくて、しかもたいした実績を残していない人間がいきなりその世界の第一人者とやって勝てるほど甘くはないってこと。さんざん特訓はやったんだろうが、それはあくまで練習にすぎない。実戦経験とは違う。なんか、「俺たちはすごく研究してすごい特訓をして来たんだから絶対に勝つ」という訳のわからない自信のようなものをプロレスラーは持ち過ぎなんじゃないだろうか。いくら自分なりにがんばってもそれが結果に結びつくとは限らない。練習の成果を試すには実戦が一番だ。そこで勝って行けば、自然と頂点は近づく。バーリ・トゥードで激勝を続ける桜庭は、だからすごいと思うんだ。彼なら勝てる、と周りに思わせるだけのことをして来たから。ま、ヒクソンのことだから、弟・ホイスを負かしちゃうほどの強豪とは絶対に試合しないと思うが。

ただし、桜庭でなくても、この人ならいきなり出ても大丈夫なんじゃないか、という幻想を抱かせてくれるレスラーなら試合経験なんかなくても俺的には全然OK。でも、そんな人が小川直也以外に今のマット界にいるだろうか? 実戦経験を積まなきゃいけないのは、サッカー日本代表ばかりじゃねーと思うですよ。

バーリ・トゥードでヒクソンを倒したいプロレスラーは、とりあえずなんでもありの試合に出なさい。

一方で橋本は 2000年05月24日 01時31分

来る者あれば去る者ありってことで、橋本真也が新日本プロレスに辞表を提出したそうだ。

進退を懸けて挑んだ小川直也戦に完敗し、去就が注目されていた橋本だが、やはり新日本には戻らないんだな。

「引退」を口にしちゃった手前、戻るわけにはいかないってのは本人的にはあるだろう。だが、これで格闘家としての人生が終わっちゃうわけじゃないんだからな。なんらかの方法で小川へのリベンジは果たしてもらいたいと思う。UFO入りするのも俺的には全然OKだ。たとえ世間が納得しなくても、俺が許す。

どうなっちゃうかなあ、橋本。

長州力、出動 2000年05月24日 00時29分

長州力が復帰するのよ。

今年7月30日の新日本プロレス・横浜アリーナ大会でとうとう大仁田厚戦が実現する。

引退試合をしたのが1998年1月4日だから、2年半ぶりの現役復帰だ。

写真を見る限り、ちとあごの下の肉がたるみ気味なのが気になる。体調はどうなんだろうか。


新日本プロレスはこれまで「邪道」大仁田をリングに上げ続けてきたにも関らず、誰一人としてこの野郎に対して落とし前をつけることができなかった。落とし前ってのは、「おまえなんか目じゃねーんだよ」つって叩き潰すことね。最初に対戦した長州の一番弟子・佐々木健介にしてからが反則勝ちなどという情けない勝ち方だったんだから、ここらで長州にきっちり落とし前つけてもらうのはもんのすごくいいことだとわしは思うんじゃ。いけねえ、大仁田口調だ。

きっとリングに復帰したくてウズウズしてたんだろうから、大仁田戦では前にも増しておっかない長州力を見せていただきたい。そして、大仁田にカチ喰らわしてやってください。

掲示板について思うこと 2000年05月23日 06時14分

いっこ前の日記で紹介した「試合前バトル道場」。

これは「ヤマハFC ジュビロ磐田私設応援ページ」というホームページを運営している人がそのサイト内に設置した掲示板だ。もともと「FC東京中華思想」というFC東京の応援ページで、対戦チーム同士のサポーターが試合前に舌戦を行う、という掲示板が複数設けられていた。で、今回は優勝もかからなくなった静岡ダービーということで、前記ページの管理者さんが「やけくそ」(と書いてある)で導入したものらしい。

ただ、サポーター同士の舌戦とは言っても「両チームのファンが試合前のお遊びをするための特殊掲示板」であり、「お互いをへこまそうとするような泥仕合を望むものではないので,揶揄・当てこすりに走りすぎずに,ユーモア交えて知的に楽しもう」(「FC東京中華思想」より)という主旨のものなんである。相手をやりこめてやろうとか、マジな議論を戦わせる場じゃないんだな。

他チームの掲示板も読んでみたんだけど、「・・・だから×××の勝ち」というふうに、相手の痛いところをチクリと刺すような皮肉や自チームが相手より勝っていることろを理由にして、自分の応援するチームの方が勝つ! とするのがだいたいの書きこみのスタイルらしい。

俺も以下のような文章を書きこませてもらった。

★静清合併で「清水」エスパルスじゃなくなっちゃうかもしれないからジュビロの勝ち。(あ、でも「静岡」エスパルスになったらジュビロが不利?) <akapon>

これに対してすぐ返事を書いてくれた人がいる。

★合併して静岡市になっても「清水」エスパルスの名前は変わりませんよ。断言できます。ジュビロ「浜松」になっても困るでしょ? <ISC>

いきなりマジで反論されてしまった。俺はあくまでもシャレのつもりだったんだけど、シャレになってなかっただろうか。掲示板の主旨から言えば、軽くシャレで返してくれるとかしてくれればいいと思うんだが。「困るでしょ?」って言われても俺も困っちゃったよ。

まあ、この人、俺が書きこんだ時間帯にエスパルス側で連続して書き込んでたんだけど、その文章がどれもおもしろくない。また、単に別の人の書きこみにレスつけるためだけに書きこんじゃったりして、趣旨に外れる行動をとること甚だしい。これの方がよっぽど「困るでしょ?」って感じだ。本人は全然悪気ないんだろうけど、掲示板の雰囲気が悪くなってちょっとやっかいだな、とか思ったわけ。

その後、この人は書き込みを行わなくなり、掲示板もだんだん盛り上がってきた。ホントによかったと思った。


掲示板の主旨に外れた行動をとって周りに迷惑かける人ってホントに多いよね。

またサッカーの掲示板の話なんだけど、ジュビロ磐田のオフィシャルホームページにもサポーター用の掲示板があるのさ。Jリーグの他チームのホームページには、オフィシャルな掲示板はほとんどない。サポーター同士の内ゲバや、多チームのサポーターによる乱入が起こって、荒れに荒れまくって管理できない、ということで閉鎖されるか、そもそも設置しないところが多いらしい。その中で、この掲示板は(1回閉鎖されたけど)奇跡的に秩序を保って存続している。「サポータ同士の情報交換の場」と注意事項にも書いてあるように、個人攻撃や球団や選手への暴言などはなるべく書きこまないことになっている。もともとがチームへの応援メッセージを書きこむための掲示板だった、ということもあるんだが、静かに盛り上がっていていつもはいい雰囲気だ。(部外者から見ると「ぬるま湯」に映るらしいがね)

しかし、たまに来るんだよ。「ここでは高度な戦術論などの話はできないんだろうか。レベルが低い」とか書いちゃうやつ。そういう話をする場所じゃないって事がわからないらしい。あんたがどれほどサッカーに詳しいか知らないけど、注意事項も読まずにいきなり「レベルが低い」とか書いちゃうような失礼な人間の方が、人間としてはるかにレベルが低い、としか言いようがない。

あとは、勝手に観戦記の連載始めちゃう奴とか。自分でタイトルつけてさ。それってオフィシャルな掲示板ですることなのか? というのが大いに疑問だ。この人は、メールアドレスを公表しないので、「ここでやることじゃないだろ」と直接文句を言うこともできない。反論も最初から受けつけない奴に公の場でものを語る資格などないと俺は強烈に思うよ。

自分の思うことをネット上で発表したいなら、自分でホームページ作って、そこでやればいいんだ。「レベルが低い」って言った奴だって、それならYahoo!の掲示板とかでいくらでも自分の望む議論なんかできるだろうに。とてもお手軽に自分の媒体を持てるのに、既存のものを、しかもその本来の趣旨から外れたやり方で使って周りに向かって大きな顔をしている、というのが俺はものすごく気に入らない。見ておもしろければまだいいが、やってることがつまんないから余計に腹が立つ、というのもある。

その昔、「お呼びじゃない、こりゃまた失礼しました!」というギャグが一世を風靡した。植木等ですな。これは本人が「お呼びじゃない」ことに気づくからギャグになる。だが、気づいてない人ってのがネットでコミュニケーションが広がるにつれあちこちにいるってのがわかるようになっちゃったんだな。実生活では「お呼びじゃない」奴は関らないようにもできるけど、不特定多数が参加するネット上の掲示板ではそういう訳にもいかないからな。

このバッド・コミュニケーションを何とかする方法はないもんか。気に入らねえと思うたびに忠告する、ってのが面倒くさいが一番確実なような気もする。


これらもひどい「荒らし」じゃないだけまだいいんだろうな、と思ってしまう現実というのもあるわけで。単なる参加者にすぎないこちらとしては、これ以上荒れませんように、とお星さまに祈る以外にないのかね。

優勝はなくなったが。 2000年05月22日 09時16分

残念ながら、ジュビロ磐田の1stステージ優勝はなくなった。

やはり点をとられ過ぎだよね。とか思っていたのだが、その得点と失点を、現在首位のセレッソ大阪と比べてみると、実はたいした違いがないことがわかる。

ジュビロ磐田。得点、31。失点、23。

セレッソ大阪。得点、33。失点、23。

そう、失点がおんなじなんだよね。得点だって2点ジュビロが少ないだけなのに、この勝ち負けの差はなんだろう。

今期のジュビロは、ハジェブスキー新監督を迎え、昨年までの4バックから、リベロを置く3バックへとシステムを変更した。中盤を5枚にし、ディフェンスラインからの積極的な攻撃参加をも意図する超攻撃的な布陣だ。その反面、カウンターを食いやすいという欠点があるため、始まる前から守備の不安を指摘する声はあったし、ハイリスク・ハイリターンな戦法だとも言われた。

で、始まってみたら、案のじょう、守備がボロボロになっちまったってわけだ。点はとるけど、さらにとられる。そこらへん不満に思ったサポータがオフィシャルホームページの掲示板で延々と守備の弱点を指摘したりしている。確かに去年のジュビロは守備が堅く、味方が1点しかとれなくても、それを守りきって勝つ、という試合が多かった。その頭があるので、今のジュビロには違和感バリバリって感じなんである。俺もそうだった。だが、最近ちと考えを改めた方がいいかな、と思うようになった。

最初からリスクを背負って点を取りにいってるんだから、失点があるのはある程度覚悟しとかないといけないんじゃないか。とられてもそれ以上に点をとって勝つ、というのが今の戦法の理想とするところだと思う。今は点を取られた時点で選手もサポータもがっくりくる傾向にあるが、この戦法をしてる限りは落ち込むひまがあったらさらに点を取りにいかないとダメなんじゃないだろうか。だから、最近の負けをディフェンスのせいにして、4バックに戻したら、とか、もっと守備を固めた方がいい、という意見を見かけるが、それはもっともだと思うのだが、どうしたら今よりもたくさん点を取れるのか、という方向の意見があってもいいと思った。守備重視から、攻撃最重視への頭の切り替え。ここが闘ってる選手も中途半端になってるのかも。

実際にそのスタイルができるようになれば、これはとんでもなくおもしろいサッカーになると思う。点の取り合いだからね。一瞬も目が離せなくなるような試合。「それはあくまで理想であって、ホントにそんなことできんのか?」といわれたら、俺としては、うーん、とうなるしかない。実際、ジュビロは1stの間では実現できてないから。ただ、セレッソ大阪はそれに近いことをやってたんだよな。点を取られても常に競り勝って来たからこそ、得失点がほとんど同じでもジュビロより順位が上になる。

ジュビロの攻撃陣は、セレッソに勝るとも劣らないはずだ。ジュビロにできないわけがないじゃないか。まだチャレンジしてみる価値はあると思う。慣れない戦術で満足のいく結果は得られなかったけれども、この経験を2ndステージには活かせるんじゃないか。

個人的には、毎試合2失点はあるだろう、というぐらい腹は座った。先取点とられるのにも慣れたし(涙)。2ndステージは是非とも点をとってとりまくるジュビロを見たいものだ。ハジェブスキー監督が解任されていなければ、ね。


と、すっかり2ndステージに目を向けたことを書いてしまったが、まだ1stも2試合残っている。しかも最終戦は静岡ダービー、清水エスパルス戦だ。優勝は逃したが、この試合だけは負けるわけにはいかん。

試合前に気合を入れる意味で、掲示板を紹介しておこう。ジュビロファンとエスパルスファンはぜひとも行ってみるべし。

試合前バトル道場(5/27 最終節 清水戦)

今日、俺は静岡にいる。 2000年05月20日 13時29分

けっきょく、静岡にいる。

今日、ジュビロ磐田は鹿児島・鴨池で京都パープルサンガと闘う。この前日記で「残り4試合全て見に行くつもりだ」と書いたんだが、今日の試合は諸諸の事情で行けなくなった。残念だ。失業中で時間だけはたくさんあるというのに、ままならんもんである。

静岡では、今日の夜中に録画で放送の予定があるので、それをひたすら楽しみに待とうと思う。ジュビロの勝利を祈りつつ。

小説を読むときに 2000年05月19日 22時24分

何かしていた後、さて、小説でも読むか、とページを開く。すると、前にしていた行為の基本設定がそのまま頭の中に残っていて、すんなりと小説が読めないことがある。

前に日記に書いたことがあるんだけど、タイピング練習用ソフトで毎日毎日遊んでいた時は、文章が頭の中で常にローマ字に変換される、ということが起こっていた。あたかもタイプソフトが頭の中に常駐しているみたいだ。

「さめがめ」で遊んだ後なぞは、会話文などの「」で囲まれた文字列を見ると、「あ、これ消せる」なんてつい思ってしまう。ひと括りになっている、というのが、なんか同じ色のタイルを連想させるようだ。

まあ、上の2つは、読みにくいことはあっても、読めなくなるまでのレベルじゃない。しかし、「これはちょっと読めない」ということもたまには起きる。どういうことかというと。

漫画と小説を一緒に本屋で買ってきて、先に漫画を読むとする。で、漫画を読み終わり、じゃあ、次は小説だぜ、と小説を読み始める。すると登場人物の顔が、みんなさっき読んだ漫画のキャラクターになって頭の中に浮かんできてしまうんであるよ。絵柄設定が脳内メモリに記憶されたかのような感じ。これは困る。

たとえば「ドラゴン・ヘッド」を読んだ後に「グイン・サーガ」を読む。登場人物がみんな望月峯太郎風のうまいんだかへたなんだかわからない絵柄の顔つきになる。「中原一の伊達男」アルド・ナリスが「バタアシ金魚」のカオルくんの顔で微笑む。耽美でファンタジーな小説の世界観ぶち壊しのものすごい違和感だ。自分の想像の世界とはいえ、このノリではとても読みつづけることができない。PCなら設定をデフォルトに戻せばいいだけの話だが、脳みそではそれはできんから、ちょっと時間を置いて自然に設定がクリアされるのを待つしかないんだな。

みなさんはこういう経験をお持ちだろうか?

それとも俺が他のものに影響されやすいんだろうか。

信ずるものは・・・2 2000年05月18日 02時55分

「信ずる者は救われる」という。

だから信じなさい、という、なんらかの絶対的な存在への帰依を迫る言葉である。


信じた者が救われる、というのなら、逆に言えば、信じないものは救われない、ということだ。

多分にその依存する価値観の範囲外のものに対しては排他的である。

なので、こう言い換えることもできる。

「信ずる者しか救われない」


また、信じる、というのは相手のことを無条件に自分の中に受け入れる、という行為だ。それはかなり一方的な思い込みである。

テレビのバラエティ番組で「やらせ」が発覚すると、必ず「だまされた」とか言って怒る人が出る。本当のことだ、と信じていたわけだ。ある意味純粋だ、とも言えるのかもしれないが、はっきりいって愚かである。

なのでこうも言ってみる。

「信ずる者はだまされる」


例えそうであっても信じる覚悟のある者だけが、信じるという行為をまっとうできるのだと思う。

信じるとはそういうことだ。最後まで信じきることができない人は、安易になにかを信じるべきではない。

合掌 2000年05月18日 00時55分

塩沢兼人、死す。キザな二枚目をやらせたら天下一品の声優。ブンドル局長の「美しい・・・」はもう聞くことができない。

ジャンボ鶴田、死す。その実力はおそらく日本一だろう、と言われながら、過剰なまでにマイペースを貫き通したプロレスラー。手に汗握らせないファイトスタイルは、常に新日ファンの罵声の対象だった。天竜源一郎戦以降に見せた「強いジャンボ」を新日ファンとしてはもっと見たかった。

両人とも逝くには若すぎる。死は常に生と表裏一体だが、訪れる時はあまりに理不尽だ。冥福をお祈りします。

あきらめねーぞ 2000年05月15日 01時50分

ジュビロが負けてしまった。

「ジュビロで行こう!」の方にも書いた通り、これで自力優勝がなくなった。現在首位の横浜F・マリノスが全勝すれば勝ち点33。(あ、全勝というのは、あくまで90分以内で勝利して勝ち点3をゲットする場合のことね)ジュビロは残りが1試合多いとはいえ、4試合全勝しても勝ち点32である。とどかないんだ、これが。そりゃねーだろ。なんでガンバなんかに負けるかな。どうしちゃったんだジュビロ。あー、いかんなあ。愚痴は尽きんよ、まったく。

しかし、まだ優勝の可能性がなくなったわけじゃない。俺としてもまだあきらめていない。というか、あきらめきれない。

まず、ジュビロが全勝するのが前提である。その上で優勝を争う他チームがこけてくれれば、というなんとも他力本願な状況ではあるのだが。現在の順位は、1位:マリノス、2位:セレッソ、3位:エスパルス、4位:ジュビロ。最大のヤマは5月20日(土)の首位決戦、横浜vsセレッソ大阪だろう。ジュビロが優勝するためにはここでセレッソに横浜が負けてもらわねばならない。そして横浜は優勝争いから脱落、セレッソとジュビロが残り全勝であれば、両チームが勝ち点で並ぶことになる。この時、ジュビロが得失点差でセレッソを上回っていればジュビロが優勝だ。うーん、こう都合よくいってくれないか。さらに弱気に虫のいい希望を言えば、延長で決着がつくか、もしくは引分けて勝ち点が減ればなおよし、である。ゼレッゾォォ、がんばっでぐれェェ。(血の叫び)

ジュビロとしても、下位チームとの対戦が多いとはいえ、残り全勝ってのはかなりきつい。最終節では、優勝候補本命の清水エスパルスとの静岡ダービーが待っている。ジュビロと同じく残りが1試合多いエスパルスは、ジュビロとの対戦を含めて全勝すれば、勝ち点34となり堂々の自力優勝を遂げることができる。ジュビロ磐田スタジアムでの胴上げだけは許しちゃいかんよなあ。

ま、最終節までにジュビロ以外のチームがあと1敗づつしてくれれば万々歳なのだが。ああ、もうホントに他力本願でイヤんなっちゃうな。情けない。

で、俺としては、この優勝争いとジュビロの闘いを見届けるために、残り4試合をすべて見に行くことにした。水曜日と土曜日はジュビロ磐田スタジアム参りだ。気合を入れて、選手と一緒に戦う気持ちで行ってこようと思う。その果てに、最高の結末が待っていてくれればいいんだけど。

改装中 2000年05月13日 02時20分

ホームページを改装中です。

どういうことをやったのか、というのは4月28日の日記を参照してもらえるとうれしいです。見た目ほとんど変わってないところもありますが、見えないところが変わっているんですな。ホームページを記述する時の方法をちょっと変えてみただけなんで、ここをご覧になるみなさんには直接は関係ない事柄なんですけどね。

最近、フリーソフトの"HTML Maker AZUKI"というタグ挿入型のHTMLエディタを手に入れたんで、これでこちょこちょ直してました。普通のエディタで書くよりずいぶん楽で、びっくりしました。もっと早くこれと出会ってればよかった。

ま、細かい作業が多いのは別にかまわないんですよ。めんどくさいですけど。でも、例えば全部で9ファイルある日記のファイルは、文書の構造自体が同じですから、修正作業も同じことをやることになります。手間がかかる単純作業をくりかえしくりかえし、しかもそれを9回も、です。気分的につらくなります。


あと残すところ、トップページとリンクだけになりました。トップページはまだどういうレイアウトにしようか悩んでいるところです。あまり凝ったものは作らないし、作れないと思いますが。

それが終わったら、新井素子研究会にかかります。あ、掲示板の改造もやりたいな。geocities で掲示板を改造して使ってる人のページを見たら、俺もやってみたくなりました。そうだなあ、予定を立てないで、適当にやりたいと思います。

「アイアン・ジャイアイント」はいい映画です。 2000年05月12日 02時43分

この前の日記に書いたとおり、「アイアン・ジャイアント」を見に行ってきた。

この映画はアメリカで作られたアニメ映画で、友達が強力にプッシュしていたので「そんなら見るか」という気になった。とはいうものの日本ではワーナー・マイカル系の映画館でしか上映してなくて、静岡県内には系列の映画館なんかありゃしない。ここから一番近くにあるのは隣県、愛知県の豊川市である。そんなわけで豊川まで遠征することになった。

朝8時15分に家を出た。東名菊川インターから豊川インターまでの所要時間は約50分。上映開始は10時35分だから、少し早いかな、と思わんでもなかったが、なにしろ初めて行くところだ。余裕を持つに越したことはない。知らない土地に車で行き、道に迷うことにかけては俺はものすごく自信があるのだ。えばれるこっちゃないけど。

東名高速を使って豊川インターで下りると、案のじょう地図を読み間違えて道に迷った。30分ほど堂々廻りをした後、映画館のある豊川SATYに着いたのは10時少し前だった。

着いた時間は計算どおり。道に迷ったのも計算どおり。よしとすべきだろうか?


開始直前まで客は俺ひとりしかいなかった。月曜朝イチの上映ってのはこんなもんなのかな。地方だし。どっかとど真ん中の席に腰を下ろし、このまま貸切り状態だったらいいなあ、すげぇ贅沢な、とか思っていたら、カップルが2組入って来てもろくも野望は潰えた。残念。

で、見た訳である。素直に楽しめた。おもしろかった。感動して泣いてしまった場面もあったし、ラストシーンはにかっと笑顔がこぼれるような終わり方だった。ストーリーは身も蓋もなく言ってしまえばよくある話なんだが、俺としてはかえってそれがよかったな。

特に気に入ったのは、アイアン・ジャイアントの描かれ方だ。彼は正体不明の巨大ロボットなんだけど、偶然知り合った男の子と交流を持つ。そのジャイアントの巨大感がいい。うわ、でけぇ、って圧倒されるような迫力がある。また、その動きが、こんな大きいロボットが実際いたらこんな感じかなあ、って思うような現実味があるんだよ。日本のよくできた特撮映画を見るような感じだ。ビデオではたぶんここまでの迫力は感じられないだろう。

けっこう俺好みの映画だったので、遠出してよかった。万人向けか、というと、うーん、と悩むところがあるのであまり人に強力におすすめはしないけど、もし見るんだったら映画館でどうぞ。


豊川稲荷を見物した後(「霊狐塚」というちょっとおもしろい場所があった)、帰りは東名高速を使わずに国道1号線で帰った。東名をぶっ飛ばして帰るのは、なんか映画の余韻が薄れそうで嫌だったからだ。劇場の売店でジャイアントのフィギュアを買って来ればよかったかな、とちょっと後悔しながら帰宅したのであったよ。

ヒマだし 2000年05月07日 23時46分

せっかく失業していることでもあるし、明日は豊川のワーナー・マイカルへ「アイアン・ジャイアント」を見に行ってみようかな、と思う。吹き替え版しかやってないのは不満だが、友人の言によればよくできているらしいので、まあ、それもありかな、とする。

自分で車を運転して愛知県内に踏み込むのはこれが初めてだ。東名高速を使って行くんだが、知らない土地に行くのはちと不安。

豊川稲荷の近くみたいなんで、そっちにも寄ってこよう。そうすれば打率3割は固いかもしれない。

サテライトの試合を見る。 2000年05月03日 03時42分

このあいだの日曜日、ジュビロ磐田スタジアムにサテライトの試合を見に行ってきた。

サテライトというのは、プロ野球でいう2軍のことだ。トップチームの試合に出られない選手や、トップでも出場機会の少ない選手などが参加して、こちらもリーグ戦を行っている。ジュビロ磐田の場合は、サポーターズクラブに入会すれば、会員特典としてこちらの試合は無料で見られるんだな。俺はいままで見たことがなくて、今回が初めての観戦だ。熱心に見るようになって日が浅いこともあって今サッカーが面白くてしようがなくて、こういう機会があればついスタジアムに足が向く。サッカーに対する飢餓感のようなものが体の中に充満している感じだ。


試合はジュビロ磐田vs川崎フロンターレである。

Jリーグでもサテライトの試合となると注目度が低いのか、同じジュビロ磐田スタジアムで見たJFLの公式戦、静岡産業大学vs本田技研より人が入っていなかった。メインスタンドとジュビロ側ゴール裏自由席は開放されていたが、バックスタンドには人を入れていない。アウェイ側のゴール裏も入場できないようだった。それでもフロンターレの応援団はメインスタンドのアウェイ側に陣取りこじんまりながらも歌を歌ったり太鼓を叩いたりして応援しているが、ジュビロの応援団は来ていなかった。トップチーム同士の試合とは違ったスタンドの風景がやけに新鮮だ。

試合開始ギリギリくらいでスタジアムに入った。メインスタンドのアウェイ側どまんなか辺り、前から3列目に座れた。席についてから、やべぇ、アウェイ側だよ、と気づいたが、周りも何となく磐田ファンが多かったようなので、安心して磐田に声援を送ることにする。

席が前の方だったため、試合がほとんど目の前で行われている。凄い迫力だ。ジュビロの安藤や久藤が右サイドを駈け上がってくのを見るのなんて、沿道からマラソンランナーを応援しているような近さだもん。こんなに間近で見ちゃって、なんかバチ当たるんじゃねぇかって感じ。率直にうれしかった。

試合は結局3−3の引き分け。ジュビロが終始攻めこみながら、同点に追いつかれてしまった。個々の選手を見ればかなりジュビロが実力的に上回ってるように思えた。局面局面では圧倒してるんだが、それが勝敗に結びつかないのがサッカーのむつかしいところなのか。ジュビロ側の3バックが(たぶん)DF専門でやってる選手じゃないので、組織としてうまく機能していなかったのかもしれない。

ジュビロの前田遼一がよかった。今年暁星高校から入団した新人で、U-19日本代表でもある。ボールキープとかゴール前の突破とか、新人ながら試合の中でも群を抜いていた。他にはやはり、久藤や安藤が目だった。他のチームならレギュラーで出てもおかしくない人たちである。こんなところでくすぶっているのはもったいない。あとは、ジュビロユース出身の河村がおもしろかった。3バックの左サイドに入っているものの、機会があれば積極的に前に出る危なっかしい姿勢は、スタンドで見てて「おい、守りは大丈夫なのか」って心配になるほどだ。圧巻は、最終ラインでボールを奪った河村が、敵をものともせずそのままゴール前までドリブルで持ちあがったシーンだ。スタンドからも大歓声が上がったが、シュートは上に大きく吹かしてしまった。スタンドは思わずため息&大苦笑。あれで決めてりゃこの日のヒーローだったのになあ。


試合のやり方についてびっくりしたこと。

Jリーグのトップの試合って、通常はマルチボール方式でやっている。コートの周りにはボールボーイがいて、外にボールが出れば代わりをすぐに入れ、試合が滞らないようにしている。それが、このサテライトの試合では、使っているボールはたった1個。そして、ボールボーイもいない。ボールがコートの外に出れば、選手が自分で取りに行くしかないんである。審判の近くにボールが転がっても、当然、審判はそれを取ってくれるようなことはしない。

サテライトの試合がどこの会場でもこうなのかはちょっとわからないんだが、それでも、トップの試合とのあまりの格差に驚いた。プロって厳しいんだねえ。こういう試合をしながら、いつかは上に行ってやる、って選手たちは思うんだね。


おもしろかったので、是非また見に来たいと思う。しかし、就職が決まるとたぶん土日はサッカー見れないんだよなあ。まいったなあ・・・

桜庭! 2000年05月02日 01時06分

おおお、勝った勝った勝った勝った。

なんだって? 知らないの? 桜庭だよ、桜庭。

プロレスラーの桜庭和志が、グレイシー柔術のホイス・グレイシーに勝ったんだよ!

1ラウンドは15分に伸ばせだとか、ラウンドは無制限にしろだとか、判定決着はやめろだとか、すでに決まってたPRIDEルールを代えろって試合前にさんざん難癖つけたホイスを、その要求を全部飲んだ上で、見事に桜庭が負かしちゃったんだよ。

試合はなんと6ラウンドまでいった。最後はホイスのセコンド、兄ホリオンがタオル投入。完璧に、完全に、グレイシー一族から勝利。試合時間1時間半にも及ぶ死闘を圧勝して見せた。凄すぎ! ほんと、すげぇよ、桜庭!

トーナメントは次のボブチャンチン戦で残念ながら負けちゃったけど、でも、それはおまけみたいなもんよ。グレイシー一族の最強神話をここまで崩せた地球人が他にいたか? ほんっとおおおによくやった。

桜庭ーーーー!!


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