新井素子研究会ホームページを開設した。
5月中に完成させるつもりだったのにここまでオープンがずれ込んだのは、偏に俺の仕事の段取りが悪いせいである。会員のみなさん、すいません。
新井素子研究会(略して「素研−もとけん−」)というのは、俺が大学時代に所属していたサークルだ。といっても実際に活動したのは1年ちょっとの間である。俺が会長をしていたSF研究会の有志4人が、突発的に作ったサークルだった。
同じ趣味のやつらが集まって密度の濃い活動をする、というのは非常におもしろかった。研究活動をネタにして学祭で喫茶店まで開いてしまったのもいい思い出だ。あの時は、会員の他にSF研の同輩にも手伝ってもらって、素晴らしい展示になったと思う。楽しかったなあ。
で、ホームページのこと。その時の資料が手元に残っていたので、このまま眠らせておくのも惜しいと思っていたのである。たまたま俺がホームページを持つことになったので、ホームページなら素研の資料も発表できるな、と思ったのが作るきっかけだった。初めはこの「たまゆら」内に設置しようかとも考えたのだが、どうせなら独立したホームページとして見栄えのするものにしたかった。ネットには他にも新井素子関係のホームページを開設している人たちがいる。その人たちに負けないくらいのものを作りたかった。
出来栄えは、まあ、それなりではないか、と自分では思っている。ただ、資料関係に抜けが多いし、まだ素研独自のコンテンツといったものも少ないような。もっとエッセイとか増やしてもいいかもしれないな。映画「グリーン・レクイエム」を見に行ったら新井素子の出演シーンがカットされてた話、とか。
ご覧になった方はどう思われただろうか。意見、感想など聞かせて下さるとうれしいです。
ちなみに、ホームページを開設した場所は、geocitiesと同じく無料でホームページスペースをレンタルしてくれるCOOL ONLINEにした。そこではサーバ上に仮想の都市を設けて、その都市別に会員を登録する、というサービスを行っている。例えば関東ならば、東京、上野、渋谷といった街があるし、大阪、名古屋といった日本各地の主要都市も設けられている。そしたら、俺が作っている時に、たまたま池袋がオープンしたんである。
池袋。そこは、西武池袋線をこよなく愛する新井素子にとって非常になじみの深い街であり、また、俺が東京にいたときの遊び場でもあった。素研を置くのはここしかない!もう、速攻で登録した。できたばかりで登録している人もあまりいなかったから、登録番地も新井素子の生まれた年(西暦)がGETできた。ファン冥利に尽きるってもんだ。
こんなわけで、素研は池袋に居を構えることになったのである。
目的を果して、なんか、ようやくほっとしたよ。あとは、Yahoo!とかgooとかの検索エンジンに登録して、人の目に触れるようにしなければ。これがきっかけになって新しい交流が生まれるといいな、と思う。
つーわけで、「池袋ウエストゲートパーク」はぶりぶりおもしろかった。ドラマにはまったのって「踊る大捜査線」以来だ。IWGPも映画にならんかな。
って、なにげなく「IWGP」と略してしまった、この俺が。
"Ikebukuro West Gate Park"
の略で「IWGP」。これは正しい。正しいんだが、正しくない。えー、つーか、もともと「IWGP」ってのは、
"International Wrestling Grand Prix"
なんだっつーの。新日本プロレスの至宝、プロレス界の頂点を極めた人間のみが巻くことが出きる栄光のベルト、これが「IWGP」っていうタイトルなのだ。たぶん「池袋〜」はこっちをパクったんだな。
でもさ、TBSのホームページを見るじゃない? 「池袋ウエストゲートパーク」のページはTBSページ内のアクセスランキングで堂々トップなぐれー人気あんのよ。んで、専用掲示板に行くと、若い奴らがみんながみんな「池袋〜」を「IWGP」って略してる訳。どんどんドラマの「IWGP」が一般化してきてる。プロレス的にヤバくねーか、これ。
このドラマって同名の小説が原作だ。作者は石田衣良って人で、文芸春秋から出てる。読んでみたんだけど、文章中には「IWGP」って言葉は一回も出てこなかった。この略称はドラマオリジナルみたい。初めて略称を聞いたとき、スタッフにプロレスファンがいるにちげーねーよ、と思ったもん。予想はあながち間違いじゃなかったらしい。新日本プロレス会長、坂口征二の息子が役者として出ている、のは偶然かもしれないが、主人公、真島マコトの死んだ父親の写真はばっちり山崎一夫だった。
プロレスファンが「IWGP」の意味を塗り替えたって。おもしろい。かつて創設者、アントニオ猪木は後輩レスラーズに向かって「俺の首をかっ切ってみろ!」と言った。まさにファンがプロレスの首をかっ切ったってことか。世界最強の男が巻くのが「IWGP」のベルトの理念なら、ドラマに知名度が負けてるプロレスに「IWGP」を名乗る資格はない、と宣言されたような。
もはや世間では「池袋〜」の方が通りがよくなってしまったんだろうな。プロレスファン的には、「IWGP」って実は、とか話しても相手にされなさそうで、淋しいったらありゃしない。あ、でもさ、「今日IWGPのイベントがあるんだぜ」なんつって女の子だまくらかして両国国技館へ連れてく、なんてことは・・・できるか?
「できますん」
「どっちだよ」
「池袋ウエストゲートパーク」最終回。
ハイスパート&ハイスピードでくらくら。むちゃくちゃ熱くてむちゃくちゃCOOL。ナマむき出しで生きてる奴ってカッコええ。
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。なんか邪魔邪魔邪魔邪魔あああああああああ。言葉、おまえもどかしすぎ。
映画化を激期待。
「太陽は沈まない」が終わった。フジテレビの連続ドラマで、主演はジャニーズJR.の「猪木をフォールした男」滝沢くん。母親を病院の医療ミスでなくした主人公が、松雪泰子演じる弁護士の協力で、病院側と闘いながら真実を追っていく、という内容だった。といっても法廷闘争サスペンスのようなノリではない。むしろ青春ものといった方がいいだろうか。普通の高校生である主人公の日常生活を淡々と描き、周囲の無理解、友情や病院側責任者の娘との恋愛がからみ、その中で成長していく主人公の姿を追っていった。
俺はこのドラマが好きで、毎週楽しみに見ていた。
いて当たり前の人間が、突然いなくなった後の空虚さが胸を打つ。しかもその空虚は過失によってもたらされたものであり、その上、過失を犯した側は過失を頑として認めようとしない。そんな時、どこに気持ちをぶつけたらいいんだろう。周囲との葛藤に迷い、傷つきながらも自分の信じた道を進む主人公の姿にとても共感を覚えた。
また、病院側の人間の地に足のついた悪役ぶりが、見ているこちらの正義感を刺激して止まない。「嘘をつくのは悪いことです」という幼稚園時代に刷り込まれた道徳心を久しぶりに思い出した。あれでは主人公側に感情移入せずにはいられない。特に南医師役の京本政樹の憎たらしさは最高だった。俺の目の前であのすっとぼけた調子で「ワ〜オ」なんて言われたら、絶対にくびり殺してやるさ。
で、今日の最終回。明らかになった真実に傷ついた主人公が「真実を知ることが本当にいいことなんだろうか」と語っていたように、どちらが悪でどちらが善か、なんてことなど言えっこない、という乾いた現実を再認識させられてしまった裁判後のシーン。主人公や主人公の家族に、最後の最後で法廷で頭を下げた病院側責任者の気持ちって。辛いよね。辛いなあ。
それでも人は生きていくわけだ。主人公も生きていくわけだ。母親の死も、その真実を明らかにするための戦いも、傷ついたことさえも飲みこんで。好きな人に「もう一度会えますように」と祈ることができるくらいの希望とともに。だからこそ、ふと蘇える母の記憶に立ち止まる主人公を見て、その儚さに俺は泣く。
いいドラマだった。感動はまだ続いている。
訳わかんない文章ですまん。ちと感情的になっている。
明日は(というか今日は、か)「池袋ウエストゲートパーク」の最終回だ。こちらもすごく楽しみだ。
表紙を作り変えてみました。ちとコンテンツを増やそうかなと企んでおりまして、テーブルを使った方が見やすくなるかなと思ったのがデザイン変更の理由です。
全体的な配置は大して変えてないです。ただ、テーブルに見出しをつけた分、縦長になりましたね。下の方まで見に行くのがちょっと面倒くさいでしょうか。
ま、コンテンツもそんなにすぐ増えるわけじゃないんで、当分はこんな感じです。あとはリンク集を作って。そうそう、新井素子研究会は近々一般公開しようと思います。(いや、URLを告知してないだけで、見ようと思えば誰でも見れるんですけどね)
今回の変更、実は目につき難いところが一番大きく変わってるんですよ。どこだと思います?
それは、2001年までのカウントダウンです。見た目大して変わってないじゃないかって? 何を隠そう、変わったのは内部のロジックであります。以前この日記でも指摘しましたが、設置以来このカウンターにメタ・カウントダウンという現象が起こっていました。現在の時刻でのカウントダウンが始まる前に、必ず秒のところに01、00が表示されてしまう。カウントダウンを行うためのカウントダウンがある、という不可解な現象でした。なんつって固い書き方をしてますが、要はバグっす。単にJavaScriptの記述に間違いがあるってだけですわ。
いままで、どこが悪いのかさっぱりわかりませんでした。いや、たぶんここが悪いんだろう、という箇所の見当はついてましたが、直してみても全然うまくいかなかったんですね。仕舞には、もういいや、とほっぽり出してしまいました。元プログラマなのになあ。やっぱ、向いてなかったんだろうか、などと暗く落込んだりして。
それが、ですよ。このあいだ久しぶりに弄ってみたら簡単に直りましたよ。やっぱり見当つけた場所でドンピシャですよ。悩むことなんて全くなかったですよ。なんでかなあ。充実感と無力感を同時に味わったですよ。直ったことは率直にうれしい。しかし、そんなものに一度挫折してるのが悲しい・・・
つーわけで、メタカンは消えました。あとは、2001年まであいかわらず刻々と時を刻んで行くです。21世紀のあけぼのは近いぞ。
事件は唐突に起こった。静岡では6月7日の水曜日に放送された試合でのことである。
最近売りだし中のG-EGGSというユニットに所属する永田、吉江の二人が、入場してくると同時に実況席の彼氏に詰めより、すごい勢いでなにやらまくし立て始めた。見ているこちらは何を言っているのかよくわからないが、どうやら怒っているようだ。これは注目しないわけにはいかない。何が起こったんだろうと身を乗り出してみていると、後から現れたやはりG-EGGSの中西が、いきなり彼氏にアイアン・クローを極めやがった!
アイアン・クローって知ってるか? 自分の手の平で相手の顔面を包みこむようにして持ち、そのまま指でこめかみを握りつぶす感じで圧迫する、という見かけは単純な技である。しかし、握力の強い奴にやられたらこれほど辛い技もない。昔、ジャイアント馬場が、「鉄の爪」フリッツ・フォン・エリックにこの技をやられて、こめかみから血を流していたのを覚えている。
中西ってのはバルセロナ五輪のアマレス日本代表だった選手で、新日を代表するパワー・ファイターだ。ひとめ見て筋肉の量が半端じゃない。そんなプロレスラーにいきなり素人がアイアン・クローを喰らったんだからたまらない。試合が始まってしばらくしてからも実況はついぞ聞こえてこなかった。俺的にはたいへん胸がすく思いがした。友人Tなどはあの中西のアイアン・クローを見て、「そのまま口とっちまえ」と思ったそうだ。まったく同感。ザマミロ。
なんで彼氏はこんな目にあわねばならなかったのか?
これについては、ご丁寧にも番組の中で解説をしてくれた。つまり、その先週の放送の彼氏が担当した実況の中で、選手のイメージを傷つけるようなプライベートなことを言い、それに対してG-EGGSが怒った、ということらしい。その放送は俺も見ていた。話の流れとしては今年凱旋帰国して売り出し中の吉江選手を持ち上げようとしていたのだが、そこで彼氏が吉江選手のエピソードを口に出したんである。
「吉江は、レスラーの結婚式で素っ裸になることがあるんですよ。それくらい豪快な男なんです」
聞いてて俺も、その場で怒鳴ったね。「なんでそんなこと言うんだよ、馬鹿!」どう考えたって、褒める文脈の中で出す話じゃない。(上)の方で、「かえってイメージダウンになるような褒め方にかけてはこの人の技術は天下一品である」と書いたのは、まさにこういうことを指しているのだ。今まさにトップグループに食いこもうとしている若手に対して、そりゃねーよな。実況というのは、プロレスのイメージや物語を盛り上げるように側面から援護するのが仕事である。それなのに。
以前からレスラーの間でも彼氏に対して、「この人なに言ってんの?」と不満が溜まっていたことは各種媒体で漏れ伝わってきていた。彼氏のあまりのダメっぷりにとうとうレスラーがブチ切れた、というのがあの事件の背後にはあったと思う。試合後のインタビューでも、3人は試合の内容にすら触れず、彼氏に対する怒りをぶちまけていた。かなり本気で怒っているようだ。
で、そうなると彼氏の今後に注目せざるをえない。ここまでレスラーが怒っている以上、新日が会社として何らかの手を打ってくれることも期待したいし、それ以上に彼氏がプロレスに関りを持つことを拒否してくれれば御の字である。どうせそんなにプロレスに敬意を持っていないのは実況を聞いていればわかるのだ。会社の事情でそう簡単に配置転換はできないのかもしれないが、上司に泣きついてでも現場からいなくなってくれって。
ただ、残念ながら今のところその動きはないようだ。事件の翌週もちゃっかり実況をしていやがった。さらに、テレ朝のホームページでアナウンサーの近況を見ると、彼氏がこんなことを書いていた。
レスラーの横顔をエピソードを交えて伝えようと思ったのですが、それがどうも誤解されてしまって・・・・
怒りの『アイアンクロー』という豪快な技の前に頭が割れそうに痛くなり実況をすぐに再開できませんでした
これからまた色々抗争に巻き込まれるのかなあ・・(無断転載)
反省してないどころか、なんであんな目にあったのかすらわかってないみたいだ。最後のところには「ちょっとおいしいかな」くらいの色気まで感じられる。
そうか、彼氏は反省しない人だったのをすっかり忘れていた。彼氏の著書『反骨イズム 長州力の光と影』にこんなエピソードが書かれているので、興味のある人は見てください。「今考えるとゾーっとするようなリポートだった」って、あんた、全然変わってないじゃないか。事件の発端になったのは、まったく同じ問題だろ。おんなじ馬鹿なことやってるからレスラーが怒ったんだろ? いい加減にしろってーの! ああ、感情の制御がきかん。
古舘よ、頼む、もういっぺん彼氏を怒ってやってくれないか。
まったくもう、この「義就」ってのが変換されなくてアタマ来るんだよな。といって俺のパソコンの辞書に登録するのもイヤすぎる。困ったもんだ、辻。苗字だけ書くことにしよう。あ、個人に対する悪口を延々と書きますんで、ヤな気分になりたくない人、およびプロレスに興味がない人は読まないほうがいいと思います。
辻ってのはテレビ朝日のアナウンサーだ。主にバラエティ関係を担当しているようで、ナレーションであのだみ声を聞くこともあるし、「トゥナイト2」にも出演している。
ただ、この人、プロレスの実況中継をやっているんですな。これが困ったことなんだ。
なぜ困るのか。実況がヘタなんである。
スポーツ中継というのは、試合内容で視聴者を魅了するものである。と同時に実況アナウンサーや解説者は、試合の流れや場面場面の意味などを見ている人にわかりやすく伝えなければならない。視聴者を試合の中にさらに没入させる役目を負っているのだと俺は思う。これが、ヘタクソなアナや解説者だと、もう見るときの邪魔にしかならない。「こいつらちょっと黙らねぇかな。試合に集中できねえ」なんて思わされるときもある。辻はこの最悪のパターンを「ワールドプロレスリング」で10年に渡って実践しつづけている。
具体的にどこが悪いのか。
まず、この人はアナウンサーとしては致命的なことに、普通の日本語を話すことができない。もしかしたら、本人はそれをもって自分の特色であるなんて思いこんでいるのかもしれないが、聞いているほうにしてみれば試合に集中している時に聞こえてくる意味の通らない言葉は耳障りなノイズでしかない。どんな場合にも語尾に「〜してまいります」ってつけないと死んでしまう病気にかかっているんだろうか。
使う言葉がいちいち品がない、というのもめげる。選手を褒める時に、なんでこんな言葉使うのかな、と思うことがよくある。かえってイメージダウンになるような褒め方にかけてはこの人の技術は天下一品である。選手が実況を聞いて怒るのも当然である。(実例は後述する)
さらに、実況が上滑りしている。試合の流れに実況をうまくのせることができていない。試合がいよいよ佳境を迎えようとしているのに、それを無視して、事前に用意したかのような台詞をとうとうとまくし立てているときがある。試合の中身を伝えることより、自分の考えたフレーズを伝えることに汲々としている。サッカーの中継で、選手がゴール前でシュート体勢に入っているのに、アナウンサーが選手紹介なんてしていたらどうだろう。打ち首もんじゃないか。
スワローズファンでもあるプロレス好き(全日派)の友人が、辻が実況したテレ朝のナイターを見た翌日、妙に実感を込めて言ったことがある。
「辻の実況がなんでダメかわかったよ。あいつ、単にヘタなんじゃん」
プロレスの実況と同じように野球でも上滑りの実況をやっていたらしい。プロレスに不勉強なために実況がうまくいかないのかな、とも思っていたのだが、どうやらもともと実況ができない体質の人だったようだ。それは今でもまったく変わることがない。
そして、これが一番大きいかもしれない。名前を書くのもイヤになってきたので「彼氏」とする。彼氏の実況にはプロレスを踏み台にして自分を売り込んでやろうとしている、としかとれない自己中心的な嫌らしさがある。
数年前の東京ドーム大会でこんなことがあった。メインイベントはアントニオ猪木vs天龍源一郎。すでに引退までのカウントダウンが始まっている猪木。元全日本プロレスのメインイベンターで、ジャイアント馬場をフォールしたこともある天龍。その二人の最初で最後の対決である。東京ドームは超満員、もちろん俺も見にいった。どんなことが起こるんだろうとワクワクするような一戦であった。
この試合の実況が彼氏だった。彼氏は、この大一番が始まる前にテレビ画面に映し出された実況席でこんなことを言った。
「本来、この戦いには実況など必要ないのかもしれませんが・・・。でも、しゃべりたいです。しゃべらせてください!」
生観戦の後、このテレビを見ていた俺は、思わず持ってたリモコンを画面に向かって投げつけるところだった。この場面でも自分を前面に押し出さずにはいられない彼氏の態度がムカついてし方がなかった。この重要な試合を前にして、あなたのそんな意気込みがテレビを見ている我々になんの関係があるというのだ。だいたい、そこはこの試合の持つ意味とか、背景などをプロレスを知らない人にもわかるように話さなきゃいけない場面だろって。
ま、これだけならば、この人には実は全然悪気などなく、こういう意気込みを示すことできっと試合前に盛り上げようとしているのだ、それが滑っちゃってるだけなのね、と好意的に解釈できないこともない。が、そのような好意的な解釈を俺にさせる余地もないことを彼氏は過去にやってくれているのである。
これも数年前の「ワールド・プロレスリング」の枠内でのこと。その日の分の試合が終わった後、彼氏がなぜか一人で登場した。
「先日わたくし、こんなことをしてきました」というので、当然プロレスの話題だろうと思って見ていたら、そこに映し出されたのは寄席で落語を行う彼氏の姿であった。プロレスには一切関係なく、ただ自分が高座に上がっている模様をテレビで流したのだった。その後、「こうしていろいろ勉強したことをプロレス実況にも活かしていきたいと思います」なんて言ってたが、ちょっと待て。どうしてプロレスに関係のない極めて個人的な話題を「ワールド・プロレスリング」というプロレス番組で取り上げなければならんのか。しかも試合の放送時間を削ってまで、である。これって、プロレスの実況アナウンサーという立場を悪用して、公共の電波を私有化したってことじゃねーのか。「実況にも活かして」ってどう考えてもこじつけだろ。テレ朝の社員って、こんなこと許されちゃうのか。すごいね、どーも。プロレスをないがしろにし、自分だけを目立たせんがためのこのシーンを見たことによって、俺の中で彼氏に対する嫌悪は決定的になった。こんなことする奴の実況をまともに聞けってのは、プロレスに思い入れのある人間として400%不可能である。
目立つのが悪いことだとは言わん。しかし、その目立とうする行為も本業がしっかりできるからこそ認められるわけで、そもそも本業の実況をうまくできもしない奴が本業を踏み台にのしあがろうと露骨にうごめいている様はやっぱり不愉快でしかないんである。
ああ、もうキリがないんでこの辺でやめておく。なんかまだ言い足りなくてムカムカする。さて、次は、この間の「ワールド・プロレスリング」で起きた、レスラーによる辻襲撃事件について書く。もちろん、彼氏を擁護するつもりなどさらさらないに決まっている。
PRIDEグランプリを見た。
友人Tがビデオを送ってくれたんである。前にも日記に書いたが、プロレスラーの桜庭和志とグレイシー柔術のホイス・グレイシーの試合や、元新日本プロレスの藤田和之が「霊長類最強の男」マーク・ケアーと戦う試合などが、トーナメントの2回戦で実現した。すでに結果は知っているが見たくてしかたがなかった大会なんで、とてもうれしい。
いやあ、おもしろかった。桜庭vsホイスなんて、1ラウンド15分で6ラウンドまで決着がつかない長い試合だったんだけど、時間の経過さえ気にならないほどのめりこんだ。桜庭もホイスもお互いに攻め続けるのがよかった。寝技の展開になっても膠着したままでいることがほとんどない。特に桜庭は、見ているこちらの想像をぶっちぎった技や仕掛けを見せ、そのたびに俺は「オオ〜!」と歓声を上げてしまった。実際、2時間弱という、格闘技1試合に費やすにしては異例に長い時間をモニターの前で座りっぱなしであっても、退屈など感じる暇がなかった。
6ラウンドを闘いぬいた後、自らの負けを絶対に認めないグレイシー陣営からついにタオルが投げ込まれた時は、予め勝敗を知っていたにも関らず涙が出そうになった。いい試合だったなあ。桜庭がすごいのはもちろんだが、ホイスもよく闘った。日本人がグレイシー一族についに負けを認めさせたという点を含め、これは日本格闘技史上にに残る1戦である。
もう1試合、藤田vsマーク・ケアーもおもしろい試合だった。戦前の予想は圧倒的にマーク・ケアー有利。たしかに藤田は日本人離れした(いや、現代人離れした、というか)ものすごい肉体の持ち主だが、バーリトゥードに転向してまだ2戦目と経験は浅い。片や「霊長類最強」なんてあだ名を持ち、バーリトゥードで実績を積み重ねてきたマーク・ケアー。この大会でも優勝候補の本命と見られていた。
しかし、藤田は勝ったよ! 試合前半にすげぇ膝蹴りを3発顔面に喰らった時は、勝敗がどうとか言うよりも、おいおい藤田死ぬんじゃねーか、と思わず心配したもんだ。だが、当の藤田は平気な顔で立っていた。あげくに試合中盤からは形勢逆転、「霊長類最強の男」をボコボコにする。興奮することこの上なし。ラウンド中に決めることはできなかったものの、判定は3−0で完全に藤田の勝利。ホントに文句なしの快勝。俺も結果だけは知ってたけど、ここまで完勝だとは思わなかった。すごいな、藤田。
二人ともダメージが深く、次の準決勝で試合続行不可能になった。これを責めるわけにはいかないだろう。充分にすごいものは見せてもらったから。
素晴らしいの一言です。
なにやら大変なニュースが飛びこんできた。ジャイアント馬場の死後、全日本プロレスの社長に就任したエースレスラーでもある三沢光晴選手が、社長を辞任していたことが明らかになった、ということだ。
これが即、三沢独立−>新団体設立とはならないかもしれないが、全日本プロレスの根幹を揺るがす事件であることは確かだ。全日本内部では、改革推進派の三沢新社長と、馬場未亡人がうまくいってない、という噂が漏れ聞こえて来たりしていた。遠からず分裂するのでは、という予測をしていた者も多かったはずだ。来るべきものが来た、と安穏と言っていられるのも、俺がこの騒動に無関係な新日本プロレスファンだからである。
無関係? しかしそうとばかりも言えないか。新日本プロレスと並ぶプロレス界の雄、全日本プロレスが分裂すれば、この影響はプロレス業界全体に及ぶ。新日本プロレスにも影響は出る。もしかすれば全日本プロレスを出た三沢一派が新日本のリングに上がり、一気に対抗戦勃発、などという事態になるかもしれない。または現状に不満を持つ新日本のレスラーたちが三沢派に合流、新団体結成という流れもあるか。
業界トップ2が揺れ動けば、当然インディーズにもその余波は及ぶ。業界再編が始まるかもしれない。常に火種はあちらこちらに燻り続けるマット界だ。全日騒動が火をつけてしまうのだろうか。
個人的にはおもしろいことになったと思っている。全日本と新日本の対立の歴史がこれまでのプロレス界を引っ張っていたことを考えれば、その一方が消滅してしまうかもしれない事態にはプロレスの未来に関して一抹の不安を感じる。だが、K−1やPRIDEなどプロレス周辺に新たな対抗勢力ができている現在、プロレス業界が今のままでいいのか、とも思うのである。全日分裂が起爆剤となって何か新しいことが始まるなら、それはそれでいいのではないか。
なんか新聞の社説みたいな文章だな。ま、俺にとっては何が起ころうが、とにかくおもしろくなりゃそれでいいんです。個人的には今まで見ることができなかった全日系の選手と新日系の選手の試合が見られればうれしいなあ。ただどこの団体にしろ、安易に新日のリングに上がってしまうと、ケツの毛までむしられてポイ、となるので充分に注意が必要である。
あと、再編か!?、と期待させておいて結局尻すぼみになったSWSや新生党みたいなのも勘弁してほしい。当分の間、全日と三沢の動きには注目だ。三沢は個人的には好きなレスラーなので、彼がプロレスを続けられるような環境に落ち着いてくれることを期待する。
まいったまいった。9日の日記を間違って消してしまいました。というわけで13日に書きなおしているわけです。13日の分を9日の文章に上書きするという失敗をしてしまいました。頭ボケてっかなー、俺。
で、ここにどんなことが書かれていたかというと、「掲示板Part1」を大幅に改造した、というかまるっきり作り変えたことを報告をしてました。geocitiesというのは僕がこのホームページを置いてもらっている無料ホームページレンタルサイトなのですが、そこの住人にgeocitiesの裏技を研究している人たちがいるんですね。その中には掲示板の改造をしている人もいるんです。
geoの掲示板は、ホームページを作成すると自動的についてきます。しかしこれが、書込む場所と文章を見る場所が違っていたりして、どうにも使いにくい。それで、この掲示板を使わずに無料のレンタル掲示板を使ったり、技術を持っている人は掲示板を書込みと閲覧を一体化するように改造しちゃたりするわけです。
俺がgeoのホームページをうろついている時に、一体型掲示板作成ツールを公開しているサイトをたまたま発見しまして。前から掲示板が不便だと感じていたので、思い切って作り変えることにしました。出来あがったのが今「掲示板Part1」のところにあるものです。t-cup風だそうです。
・・・というようなことを書いていたような気がする。よく覚えていないんですが。掲示板を新しくしたのは本当なんで、使い心地などご意見・ご感想をお聞かせいただければうれしいです。
うんこ椿は恋の花。
また体の調子が悪い。だりぃなあ。寒気がするよーん。ぐだぐだ。基本的な生活態度に問題あり過ぎかもしんない。
衝撃でした。サッカーのハッサン2世杯、フランスvs日本。見ましたか、皆さん。
前回のワールドカップ王者相手に2点とって引き分けってのは確かにすごい。俺もF1の後、午前2時からの放送を見たんだが、日本の得点シーンは部屋ん中で絶叫してしまったよ。アパート暮しなら周りから苦情殺到なほど興奮した。「初めから負けること考える馬鹿いるかよ!」とは言うものの、彼我の実力差ははっきりしているわけで、まさかこんな展開になるとは想像もしなかった。あれが本来のフランスなのか、ってのは疑問が残るところではあるが、健闘といっていいだろうね。しかし、PK戦までもつれ込んだなら、勝っちゃってほしかったなあ。それは贅沢ってもんなのか。
どのニュースを見ても大きく取り上げられていて、久々にサッカー無関心層まで突き刺さるような話題があったのはいいことだ。
ジュビロ磐田のハジェブスキー監督の続投が決まったそうだ。
1stステージは優勝を逃して5位。終盤では失点の多い守備陣を立て直すことができず、荒田社長のきついコメントが新聞に載ったりしていた。前にも書いたが、今期のジュビロは昨年までの4バックをやめ、3バックに攻撃参加型のリベロを置く、という改造を行い、どうもそれがうまく機能していない印象を俺は受けた。フロント陣にしてもリスクを背負うことは覚悟で世界に通用するチーム作りのための改造だったわけで、もう少し様子を見よう、ということなんだろう。
でも、続投とはいっても、ギョキッツァ・ハジェブスキー45歳、2ndステージで調子が悪ければ即解任、という条件付きだそうで。優勝を狙うチームってのはキビシイねえ。
そういえば、先週の静岡朝日テレビ「スポーツパラダイス」にジュビロの藤田俊哉選手がゲスト出演した。コメンテーターの長谷川健太から、「なんで優勝できなかったの?」などと元エスパルスのあんたがそんなこと言っちゃっていいんかい、というキツイ突込みを受けていたが、その中で、2ndステージは2点ぐらいの失点は覚悟の上で試合をする、と語っていたのが印象的だった。つーか、俺が前に日記にそう書いたからね。
やはり選手たちは、システム:超攻撃型、精神:守備型、というメンタル面の改造ができないまま新しいシステムに挑んでしまったのでは、といまさらながらに思う。きっと失点するたびにガックリ来ちゃってたんだろうなあ。特に去年の1stステージは守備に徹しての優勝だっただけに、切り替えもスムーズには行かなかったのかもね。
リーグの休止期間に修正はできるのだろうか。いーや、やってもらわんと困るのよ。
ジュビロ磐田に新しく入ったジヴコヴィッチ選手。名古屋のストイコビッチと同じユーゴスラビア人で、ユーゴのU-21代表だったってーからこれはもう楽しみなのである。ポジションが藤田とダブってるのが気にはかかるが。
で、さあ、ユーゴ人っていうとピクシーしか思い浮かばなかった俺としては、22歳という年齢もあって、なんとなく「金髪の貴公子」というイメージを勝手に思い浮かべていたのだが、写真で見た彼はどう見ても「ロシアの格闘家」だった。すげえ強そう。是非、PRIDEで選手が使っている掴めるグローブつけて試合に出てもらいたい。相手に与える威圧感は相当なもんだと思うが。
しかも老けてるし。45歳の監督とどっこいくらいにしか見えない。まったく末恐ろしい22歳もあったもんですわ。
できればプレイでも俺をびっくりさせてほしい、と切に祈る。
「スポーツの雑感」と言いながらサッカーのことしか書いていないので、最後にプロレスの話題を。(「え? プロレスってスポーツなの?」と思ったそこのあなた。そのツッコミは半分正しく半分間違っている。)
昨日のPRIDE-9で、ヘンゾ・グレイシーが新日本プロレスのケンドー・カシンとの試合をぶち上げた(東スポ調)。
ケンドー・カシンってのは新日本プロレスのレスラーで、ジュニアヘビー級で活躍しているマスクマンである。ま、中味は石沢っていうバリバリの日本人なんですけどな。で、この選手、もともと格闘技志向が強い、と言われている。現在の飛んだり跳ねたりというジュニアヘビー級の傾向に一線を引き、関節技を多用するねちっこい試合をしたり、ブラジルに柔術の修行に出たり、と、もともとアマレスの全日本チャンピオンだったこともあって、「カシンならバーリ・トゥードに出てもやれるんじゃないか」なんていう憶測を生んできたわけだ。
俺としてもこの対戦には非常に興味がある。実現すれば、新日本プロレスのレスラーがどの程度できるのか、というのが明かになってしまうからである。業界No.1企業であるだけに、負けてしまえば受けるダメージは半端じゃないだろう。「最強軍団」といういまや地に落ちた看板に最後の鉄槌が下ってしまうかもしれない。
それでも、実現するといいなあ。たとえ負けたとしても、「強さ」にこだわった新日本プロレスの姿をそこに見ることができると思うからだ。あ、いかん、またやる前から負けることを考えてしまった。新日本プロレスにとっても、「強さ」にこだわる限り「なんでもあり」な試合形式はもはや無視できるものではなくなっていると思う。現にちょっと前までは、「なんでもあり」で無残な姿をさらすプロレスラーに「プロレスラーは弱い」なんてレッテルが貼られたわけだし。桜庭の活躍で多少イメージアップはあったとはいえ、ここで大国・新日本が動かなければ、馬鹿にされっぱなしになっちゃうと思うんだよな。それはプロレスファンとしては非常に悔しい。
藤波社長、ぜひご英断を。
最近、InternetExplorerでホームページを見るときは、画像を表示しないようにしている。
理由はたいしたことじゃない。ホームページで使われている画像が重くて表示に時間がかかり、イライラすることが多いからだ。そのホームページに書かれていることが読みたいだけなのに、トップページが画像まみれでなかなか表示されない、なんてのがかったるくて仕方がなかったわけだ。
画像の表示を止めてみれば、確かに表示速度が速くなった。待ち時間がなくなる分、快適さは格段に上昇した。俺がホームページを置いてるここのような広告つきサイトの広告も気にならんし。サーバを使わせてもらっといてこの言いぐさはないか。ま、とても気持ちがいいのは正直なところである。
しかし、その反面、困ったこともある。例えばホームページのタイトルやコンテンツの入り口の表示に画像を使っているホームページでは、それらがまったく表示されない。そのため、ページのタイトルもわからなければ、そこにどんなコンテンツがあるのかさえもわからない、ということになる。ジュビロ磐田のオフィシャルホームページなんてのがそうだった。ページ自体は目に見えているはずなのに、でも視覚を失ったかのような変な感じがした。
ホームページを記述する言語であるHTML4.0の仕様では、画像を記述する際には"ALT"属性を使ってその場所の意味を書くことになっている。そうすれば、視覚系のブラウザ(InternetExplorerとかNetscapeCommunicatorね)では画像を表示する場所に"ALT"に書いた文字が表示されるので、俺のように画像を表示しない者にもなんだかわかる。また、非視覚系の音声出力ブラウザでも文字が読み上げられるので、視覚障害者の人が閲覧していてもわかるようになる。こういう配慮ってあまりされていないというのが俺の実感である。
HTMLの知識を持たない一般の人がそれを意識するとは到底思えない。とすれば、ホームページ作成ソフトを開発しているソフト会社側が、"ALT"属性を記述させるように対応しなければならないのかな。ネット社会が成熟してくれば、これから問題になるかもしれない。つーか、俺のために是非そうしてくれって感じ。
とは言いながら、いまのところ俺としても画像がまったく不用というわけではなくて。
NetscapeCommunicatorは画像をどうやってOFFにしたらいいのかわからないんで、画像上等な気分でホームページを見るときはそちらを使うようにしている。どういう時かは言わないけどな。