たまゆら日記 (2002.06)

放心状態 2002年06月19日 23時49分

昨日の試合を思い出すと、未だに涙が出て来る。

感情が激して止まるところのない濃密な日々だった。

ワールドカップの舞台で過去に一度も勝ったことがない国の代表チームとしては、申し分のない成績だったと思う。選手やスタッフの人たちには感謝の言葉しか出てこない。

ホントによくやってくれました。ありがとう。

それでも、悔しい。ここで終わってしまうのが。この熱狂の日々に当事者として別れを告げなければならないのが。俺たちがもっと上に行けるだけの力を持っていなかったことが。


試合が終わった瞬間、いろんな思いがこみ上げてきて、涙が出そうになったんだが、テレビを見ていた場所が職場のど真ん中で、周りにはお客さんも数人いたため必死でがまんしていたんである。仕事中の店員が泣くなんて、変じゃないですか。それでなくても仕事しないでテレビを食い入るように見つめてるなんて店員失格な行動の真っ最中だっただけに。

しかし、戸田の泣き顔を目にしたとたん、だめだ、我慢できなかった。ぼろぼろ泣いてしまった。こいつ、怨敵エスパルスの選手だし、ラフ一辺倒のファイトスタイルで俺はすごく嫌いなんだけど、代表の試合での気合いが入った守備は目を見張るものがあった。鬼神のような形相で敵の攻撃の芽をつみ取るヤツの姿は俺の目にすら頼もしく映った。試合を通して一番気持ちが伝わってくる選手だった。そのヤツが泣いてる訳です。

もって行き場のない感情が、一気に涙となって目からこぼれ落ちてしまいました。

戸田、てめぇはホントによくやったよ。相変わらず嫌いだけど、それは認めてやる。


サッカーで受けた悔しさは、サッカーでしか晴らすことはできんです。

だから、頭を次に切り替えよう。

次はもっと高く上り詰めるために。

「上を向いて歩こう」を聞きながら久しぶりの日記を書く。


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