たまゆら日記 (2002.07)

ヤな感じ 2002年07月11日 25時55分

■ワールドカップの余韻からようやく覚めつつある今日この頃、ヴァンゲリス「FIFAアンセム」の着メロが激闘の記憶の残照を俺の携帯から醸し出すのみ。

と、そんな感傷に浸っているうちに明後日からはJ1リーグが再開する。

ジュビロ磐田は横浜FMとの直接対決に敗れ、現在2位である。が、毒キノコがイタリアに転出する横浜はどこかで必ず転けるに決まっている。優勝のチャンスは充分にある。

優勝するのは大事だが、個人的には久しぶりに生観戦できるのがうれしくて仕方がない。7月23日の静岡ダービーを見に行くのである。ホームで清水を叩き潰すのを今から楽しみにしているのである。


■携帯と言えば、DoCoMoのD21Xiシリーズはご存じか。

DoCoMoの携帯では唯一フリップがついているおり、フリップを開けるとその下から番号ボタンが現れるという仕組みになっている。

先日知ったのだが、フリップを開けるときに音が鳴るのである。しかも最初に登録されている音の中に「宇宙大作戦」の通信機のフリップ音がなんと存在するのである。わかりますか。「キュキュキュキュ」っていうあの音ですよ。

同僚がフリップを開け時に偶然その音を聞いて、思わずD211iを衝動買いしそうになった。そう言えばあの通信機もフリップがついてるんだよねぇ。Dシリーズの使いにくさを知ってるので実際は買わなかったのだが、あの音だけは身震いするほどいい。マニアはどこにでもいるもんだと妙な感慨を覚えたり。


■岡本喜八監督「ブルークリスマス」を見た。

なんとも後味の悪い映画だった。見終わってから既に24時間以上が経過しているのだが、胸の底にどんよりと重いものが溜まって消えない。デイヴィッド・フィンチャーの「セブン」を見終わったときのイヤさ加減よりもこちらの方が深刻だ。まいるまいる。サイクロン・マイルシュトローム。違うか。こんな莫迦でも言っていないとやりきれない気分である。

内容を短くまとめると、

「てめぇの血は何色だぁ〜〜〜!!!」

「青です」

「じゃ、ロボトミー手術後に生体解剖ね。他の人も同じか死刑」

ちょっと端折りすぎの感もあるがまあこんな感じ。

ナチスのユダヤ人虐殺を彷彿とさせるストーリー展開に、世界の背景が全く説明されないという不透明さが不安感を煽り、理不尽にも狩られなければならなくなった側の悲惨な運命がさらに鮮明に浮かび上がるようになっているのは脚本の倉本聰の技なのだろうか。

書きながら記憶を反芻していたら、また気分が悪くなってきた。


■ちなみにこの映画、英語版タイトルを「BLOOD TYPE:BLUE」という。使徒を判別したときの表示「BLOOD TYPE:BLUE」というのはこの映画が元ネタだったというのはご存じか。


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