新井素子的日記(2003年04月)

2003/04/29 (火)

■「遊撃手」

「遊撃手」全9冊がBIDDERSで出品されているのを発見。

その内の一冊に新井素子が登場しているらしい。

価格は18,000円。くぅ〜、高い。

明日、というか既に今日から北関東方面へ出張である。

ゴールデンウィークって何? それって喰えるの?

2003/04/28 (月)

■『動物化する世界の中で』読了

この本てガチなんですか? それともアングルなんですか?

途中で笠井潔がやりとりに関するケーフェイをばらしてますけど。

第一信の東浩紀の指針を真に受けると、笠井潔が昔話しかしない頑迷な老人に思えて仕方がありませんでした。

まあいいや。

「第一六信 妄想の時代とサブカルチャー――笠井潔より東浩紀への手紙」の中に、笠井潔が『ハッピー・バースディ』を読んでぎくりとした、という件が引用と共に書かれています。

引用は『ハッピー・バースディ』P.267,268の部分です。

――最初にこの部分を読んだ時、「一人称の文章を下品と書く新井素子」に微妙な違和感を感じたものです。

新井素子の書く一人称の文章を下品と感じたことはありませんけどね。

2003/04/26 (土)

土曜日なのに仕事が休み。

となればジュビロ磐田スタジアムに出撃しなければそれは既に私ではない。

4月だというのに暑い。後半になるとバックスタンド側からは右サイドの西のゼンマイが切れたのがはっきりわかったが、柳下監督はなかなか交代しようとせず。ピッチの反対側はベンチからわかりづらいものなのか。それとも作戦だったのか。

なんにせよ勝ったのはよかった。久しぶりに川口ノブヲ大作戦も見れたし。

大変愉快である。

以上、新井素子的でない日記。

■「monomonoパラダイス」第10回

家に帰ると角川書店から「本の旅人」5月号が届いていた。

新井素子の連載が始まってから定期購読しているのである。一冊100円は安いよなあ、これ。

内容は電話の話。

電気屋としては新井素子さんに「これがあると絶対に便利ですよ」とお勧めできるネタばかりである。販売員の血がうずうずと騒ぐ。

果たして新井素子宅には無線子機付き電話機があるのだろうか?

上記のうずうずは『ハッピー・バースディ』を読んだ時にも感じた。

話の発端である嫌がらせ電話てのはNTTのナンバー・ディスプレイ・サービスと対応機能付電話機さえあればかなりの割合で無効化できるんですよ。

なんで誰も教えてあげないんだ、って感じ。

2003/04/26 (土)

■『動物化する世界の中で』を読んでいる。

「第七信 セキュリティの戦争――東浩紀から笠井潔への手紙」の辺りです。

東浩紀が杉並の新居に引っ越し、西荻窪、中野、高円寺辺りの古本屋で昔読んだ、または読みたいと思っていた本――例えば、ジャン=リュック・ナンシー『エゴ・スム』やジョアナ・ラス『フィーメール・マン』の邦訳、吾妻ひでおと新井素子の『愛の交換日記』シリーズ単行本版一揃い――を発見し泣きそうになった、という話が枕として振られております。

東浩紀って1971年生まれだから、僕よりみっつ年下か。ほぼ同年代ですな。新井素子を愛読していたのか、それとも『愛の交換日記』シリーズだけが好きだったのか、全く本題とは関係ないが気になるところではあります。

本自体もなかなかおもしろいが、これから先まだ盛り上がりそうな予感。

2003/04/25 (金)

■『フロムK』いしかわじゅん

Yahoo!オークションにて落札。

他にも熱心な入札者がおり、1・2巻で落札価格は\4,300。

いしかわじゅんの著作の中ではレア度が高いように思う。

1巻に「新井素子温泉玉子事件」の顛末が掲載されている。

いしかわじゅんが描く新井素子はなかなか感じが出ていて親しみが持てる。

2003/04/24 (木)

■『動物化する世界の中で』笠井潔・東浩紀

集英社新書の新刊、『動物化する世界の中で』の中で、新井素子の最新小説『ハッピー・バースディ』に少しだけ言及されているので要チェック。

笠井潔と東浩紀が集英社のwebで公開していた「哲学往復書簡」を単行本化したもので、「全共闘以降の日本、ポストモダン以降の批評」の副題が付いている。

僕は新井素子が出てくる箇所しかチェックしていなかったので、とりあえず全部読んでみようと思う。

2003/04/23 (水)

■えっと、日記です。

今年35になる独身男が「えっと」なんて言葉遣いをするのを気持ち悪いなどと思ってはいけない。お約束というものである。

「新井素子研究会」管理人である筆者が新井素子の著作収集に纏わるあれこれを適当に書き散らかす日記、にするつもりなんだが、まあ、先のこたぁよくわからん。

感想文を書くのにも既に時期を逸した感のある新井素子最新刊『ハッピー・バースディ』ですが、今更ひとこと。

あのラスト、『いつか猫になる日まで』の”空から石が降ってくるハッピーエンド”の話を思い出しました。